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そして、レヴィの事情聴取が始まった。
「なんでルーちゃんがこれに参加してるの?何故魔界から出たの?素直に自白した方が身の為よ?えへへ」
「ちょ、その鱗の包丁を突き出すのやめて貰いませんか?怖いですよ。それが…サタン様の命令で仕方なく参加したんですが…こうなるのわかって平然と…本当にあの意地悪な性格なんとかなりませんかね…」
「ん?さっちゃんが?意地悪なところ見たことないんだが…」
「それはレヴィ先輩だけです!みんなサタン様が機嫌悪い時は上の階層に避難するほどですよ」
狂強の魔王レヴィを怒らせるとトロメーアが崩壊すると気を遣っていたとルシファはぶつぶつとサタンへの不満を述べていた。
「ん…それにしてもさっちゃんがそんなイタズラするためにルちゃんをここに送るとは思えないなぁ…」
「は、はい…実はここに来たのは別の目的がありまして…そうじゃなかったらレヴィ先輩がいるここに来ません!それに破壊の女神様やキング様とこの顔揃え…」
「あ?」
「恐れ多くて…来れませんよ」
ルシファはレヴィが凄く苦手なようでその予測ができない行動に常に少し距離を取ってその動きに敏感に反応していた。
「ふーん、ってその目的は?」
「個人的な事であの方に頼みたい事があって…」
「若様に頼み?」
ルル姉とレヴィに囲まれたルシファは僕に助けを求める切実な視線を送っていた。




