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ヨルムンガンドとオフィスと一緒にイビルゲートから出て居城に向かう最中、二人は大分変わった街を物珍しい目で見ていた。
「短時間でこんなに変わるとは人ってある意味で恐ろしいです」
「うむ…ラー様が人間達を警戒していた気持ちがわかる気がする」
人は豊かさや便利さを求めて自然の摂理を超える速度で止まる事なく常に発展を続けている。
それが彼等の目には恐ろしいと感じているだろう。
二人の反応を見てここも元の世界のように手遅れにならないように自然との調和も考慮しないとまた創生の神々のような者が現れる可能性もある。
問題は山積みで気が重い気分で城に戻るとレヴィがナンムから戻っていた。
「レヴィ!」
「若様ー!会いたかったですぅ!」
「体は大丈夫?」
「もう完治しましたよ…でも、ジズちゃんはまだ戻って来れないです」
「ジズさんの怪我…そんなに酷いの?」
「いいえ…怪我はもう完全に治ってますが体も頭も真っ裸の状況なので羽が生えるまで帰らないと…」
「ま、真っ裸…」
「ずっと…もうお嫁にいけないとぶつぶつ言って気まずくて一人でこっそり戻ってきました」
「う、うん…」
あの時見たジズさんの状態を考えばメンタルケアにも時間がかかりそうだ。




