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それを見た僕は凄い罪悪感でどう話しかければいいかわからなくなった。
「ヨ、ヨルちゃん…」
「……」
「ひ、久しぶりだね…僕だよ」
「うう……」
「あの…ヨルムンガンドさん?」
「うう…何故すぐ会いに来てくれなかったんですか!」
僕がティルナノークに戻ってすぐヨルちゃんは気付いたらしいが…すぐ会いに来てくれなくていじけていた。
ヨルちゃんもカオス様に聞いて大体の事は知ってるようで言い訳もできなく…それで必死に謝って許してもらった。
今の状況を説明してヨルちゃんを連れて行こうとした時、オフィスも一緒に行くと言い出した。
「後輩のお荷物になるのはもう勘弁だ…俺も君の力になろう」
「僕としては凄く助かりますが…」
「気にするな…俺がそうしたいさ」
僕の危機にヨルちゃんが駆け付けに行けなかったのが自分のせいと責任を感じてるらしい。
「あ、ありがとうございます…」
「ここも人口密度が高くなってきたでな…そろそろお暇したいところだったが丁度いい、下界の生活も興味がある」
ヨルムンガンドとオフィスが一緒になると完全なウロボロスになりかねないと天界の目が気になる。
僕としてはこれ以上問題を増やしたくないので断りたいが…できる訳もなく正直少しでも戦力が欲しいところで二人を連れて居城に戻る事にした。




