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8

僕は原点石を使って最深部に飛び込むとそこは最早八百万の神々の遊戯場になっていた。


囲碁、将棋、チェスからどこで手に入れたかわからないがブラボーステーション6まであった。


「随分と小さい客様が来たな」


「ヤマタノオロチ様…お久しぶりです」


「ん?お主か…転生した事はカオス様から聞いて知っていたが…神殺しの業を背負ったまま死んで転生するとはな…」


「はい…カオス様のおかげでなんとか転生出来ました」


やはり…カオス様は主を二度も失ったヨルムンガンドが気がかりと思って僕の事を教えたようだ。


「あの方なら容易いだろう…しかし、すまんのう…ちょっと賑やかになってしもうたわい」


「賑やかでいいんじゃないですか?」


「お陰でここの難易度はくーんと上がってしまったわい…ここまで辿り着ける者はいないだろな…あはははは」


ヤマタノオロチは山神であってその人脈は広く彼の居場所を知った神々が会いに来たらしい。


おかげさまで魔物達の活動が活発になりすぎて複数のパーティーで入らないと休憩する暇もないようになった。


「おい…時間がないぞ!」


「今日のノルマはあとちょっとだ」


ブラボーステーションをやってる八百万の神はみんな必死に膨大に拡張したカオス様の畑の強制労働…いやお手伝いをしていた。


なんかあの二人に踊らされてる気がして仕方がない…。


「あはは…あの、ヨルムンガンドはどこにいますか?」


「うむ…あそこじゃよ…」


暗い片隅でしょんぼりしているヨルムンガンドの体には長く動いてないようでコケまで生えていた。


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