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「ん?ハルト?」


「ハルトさん?どこかに行かれるんですか?」


「まるで夜逃げでもするような格好だね…」


居城のラウンジで双子とキング様と会ったがなんでか怪しい目で見られた。


「失敬な!ちゃうわ!今から母さんと買い物がてら街を見て回るつもりだよ」


「お買い物…」


「私も一緒に行きたいです!付いていてもいいですか?」


「私も私も!」


「まあ!ハルトのお友達となら是非ご一緒に」


アネイシア母さんは僕の友人関係に興味があるようで喜んで三人を誘った。


「あー!ハルト様だ!」


「あら!ハルト様…お出かけですか?」


「うん…母さんに街の案内がてらお買い物しに行くんだ」


今度は出口でラシュトルニとレーミーに会った。


「ハルト様!いい店沢山知ってるよ♪」


「ここは大分変わってます…私達が案内します」


「あらまあ!それは有難い話しだわ!是非お願いします」


賑やかな事が好きな母は喜んで二人も誘ったが…ラシュトルニとレーミーを見るミーシャの雰囲気が何故か変だ。


「どちらの神宮の巫女さんですか?」


「ん?巫女?なにそれ?」


「私達は巫女ではないんですが…?」


「えっ?巫女ではないと…」


ミーシャはラシュトルニ達の巫女姿をじっと見て触ったり着付け直して身なりを整えてあげた。


「随分長く着ていたようですね」


「この服はハルト様が直々作って私達に与えてくださった服ですので手直ししながら着てます」


「へ、へぇ…そうでしたか」


二人は昔と比べて随分背が伸びて服のサイズも合ってないし、いろんな所に手直しした痕跡とかなり傷んでいた。


「新しく新調した方がいいでは?」


「巫女服だけはどこにも売ってないないんだよ」


「ハルト様がお作りにした神聖なる服を真似して作る何って恐れ多いです!」


当時、僕が作ってあげた服はラプス族の家宝として厳重に保管しているらしい…。


それを聞いたミーシャは両手の平を差し出してニッコリ笑った。


「あのー、ハルトぽっちゃま」


「はいはい…言わなくてもわかってる」


元巫女のミーシャも巫女服が欲しいらしく…ついでに二人にも新しい物を作ってあげる事になった。

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