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「しかし、こっちもずっと警戒体制のままではいられないな…ヤハウェがいつ来るかわからないと困るね」
「うん…住民達の生活に支障が出るしね」
「ハルト、それなら、心配ないわ」
キング様が何か思い付いたようにドヤ顔していた。
「キング様、何か方法がありますか?あの自爆は無しでお願いします」
「違うわよ!ヤハウェは因果が発生しないと動かない…つまり結果を見て行動するからその事は心配いらないわ」
「結果なら…僕は彼等を引き受けると約束しましたよ?」
「それは確定した結果ではないわ…彼等がこの地に来て、君がここの住民と認めると宣言した瞬間、その因果が決定するのよ」
「なるほど!キング様、ありがとうございます!」
「ご褒美で抱っこさせて!えへへ」
約束したといえそれをひっくり返す事は簡単だ…物事には誰でも認める決定的な結果がないとそれを認める因果…認識は発生しない。
しかし、まぁ…双子の視線が痛いなぁ…。
キング様のお陰でヤハウェが動く時期はわかった。
あとは捨てられた民達が責任を果たしてここに来るまで僕達は最大の準備をする事にした。




