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采配には意外とプァフニールとラグレシアが主導権を握って事を進めて、的確な場所に戦力を配置していた。
「うむ…ならあとは機動性が高いワルキューレ達が敵の殲滅担当として…あら?ハルトじゃない、バカ会議は終わったか?」
「うん…あの三人はまた何か企んでるようだけどね…」
「まあ、あいつらは放っといていいだろ…こっちの言う事聞くタマでもないし…」
「うん…なんかごめんね」
ヤハウェの戦いが始まる同時にラグレシアのアイアンゴーレムを盾にしてワルキューレ達が全部防ぎ切れない所は戦闘力が高いスヴァルト達と神殿騎士達に、怪我人はルル姉の司祭達に任せると合意した。
「あとはどうやってヤハウェを誘き寄せるかが問題だね」
「ん?なんでわざわざ呼ぶ必要がある?来なければ越した事ないんじゃない?」
「あ……そ、そうしゃん!」
「こっちとらここを一角たりとも壊されたくないんだよ!君がいない間…今までどれほど苦労してここをここまで繁栄させたと思ってる?それに軍備には時間がかかるんだよ」
「そ、そうだねー…ごめん」
「体が小さくなって脳みそも小さくなったのね…悪ぃな」
「うう…」
ナイア兄さんの冗談にあの自爆以外どうすればヤハウェを誘き寄せるかそればかり考えていた。
それにしても…プァフニールは前から口が辛かったが、更に酷くなってる感じだ。
その顔とその声でそんな話し方はやめて欲しいなぁ…まじでへこむ…。




