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「ハルトや…巨人を小さく圧縮したら何を思い出す?」
「巨人を?………あっ」
「わかったか?」
巨人達は図体と見た目によらず凄く器用で神話に登場する武具や道具は彼等の手によって作られたのか殆どだ。
それに匹敵する種族がいる。
小さい身体で恐ろしい腕力を持ち、他族と比べられないほど器用で特に金属の扱いの達人。
「まさか…ドワーフの事?」
「そうだ、巨人全てが好戦的ではない、一部の巨人が戦から逃げてガイア様に願った…もの作りをしながら平穏に暮らしたいとな」
「その願いを叶える代わりに彼らは巨人の象徴の巨体を捨てて名をドアルヴと名付けた」
「ドアルヴ…」
しかし、妖精達や精霊、特にプライドが高い元神族のエルフ達は彼等にアルヴの名を認めなかったらしい。
しかし、それはガイアに背を向ける事になる。
それでエルフ達は彼等が元巨人だった事を忘れないようにドヴェルグと呼び詩を作った。




