36話
レヴィが超極限電磁投射砲を放ったあと…ティルナノークからその戦いを見ていたカオス様は怒りと悲しみに悲鳴を上げた。
「いやぁああ!ルーティヤー!私のルーティヤーが!あーあっ!」
「カオス様!落ち着いて下さい!」
「落ち着いていられるか!おのれ!レヴィヤターン!ジズめ!」
カオス様の怒りに反応して隣のエレボス様とリュクス様まで鬼のような表情になった。
このままだとレヴィとジズがどんな目に遭うか恐ろしく、僕はカオス様を納得させないといけない。
「カオス様!バムの為にやってる事です!そんなに怒らないで下さい!」
「いくらなんでもあれはないだろ!それにレヴィから悪意しか感じない!」
「そ、それはレヴィは戦いになるとそんな感じになるからですよ…それにバム相手じゃ仕方ないでは?あんなめちゃくちゃな加護を与えなかったらあんな事まではしなかったはずですよ」
「あんな事ってなんだ!それに娘の為の愛をめちゃくちゃだと?ちょっといい過ぎじゃない?」
ポロッと本音が出てそれを聞いたカオスの顔は凄く怖かった。
「み、見て下さい!バムが起きましたよ!無傷のようです!」
「無傷がどうか…君が直接見てこい!」
「えっ?ここだと相当な距離が…」
「うりゃー!」
「うわぁぁぁぁあああー!」
カオス様は僕をバムのいる所に向けて思いっきり投げつけた。
それで今、僕はバムの顔の上にいる。




