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9

身動きが取れないバムはレベルエクサのレールガンとナンムの守護を纏ったジズに激突した。


「くぁぁぁああああ!」


同じ強度のナンムの守護同士の衝突により双方の加護は砕かれエクサレベルエネルギーをバムはそのまま受けて倒れた。


もちろん…射出物になったジズはその膨大なエネルギーと衝撃によって羽根は全て燃えて良い匂いが漂う燻製鳥になっていた。


「えへへ…主様、私、やりましたよ」


「レヴィ…良くやった…もう大丈夫からあとは任せてゆっくり休みなさい」


「はい…もう限界ですぅ…かばっ」


レヴィはライトニングサージのダメージと力を使い果たして気絶した。


「お兄ちゃん!結界が完成したよ!」


「よしっ!バル!バムが逃げないように封じろ!」


「わかった!」


「エロス様!」


「わかってるって!」


バルがバムを結界に封じるとエロスが一本の矢を取り出し、バムに放った。


「激情の矢よ!彼女の想いを蘇み覚ませ」


「くぉぉおおおおおお!」


矢に撃たれたバムは苦しいように涙を流しながら空に向けて悲しく咆哮した。


その時、バムの翼から漆黒の粒子が漏れ出す姿を見たエロスは急に全て無駄になったような無気力な表情になった。


「うーん、終わったね」


「エロス様、どうしました?」


「ソラの翼が発動してしまったよ…あれはどんな結界でも縛られない無効効果があるから」


「まさか!」


「お、お兄ちゃん!結界が破れる!」


「くっそ!」


「バムが記憶を取り戻すまでまだ時間がかかる…その間ルーティヤーを封じて君たちがあの子の精神に干渉し目を覚ます…その作戦は良かったんだが、まさかかのタイミングでソラの翼が発動するとはな…残念だよ」


「バム!!私だ!ナイアだ!思い出してくれ!」


ナイアの切ない叫び声も届かず…やがて結界は破られバムはどこかに逃げようとした。


その時…空から子供の悲鳴が聞こえた。


「うわぁぁぁあああんー!ふきゃっ!」


そして、バムの顔にその悲鳴がした物体がぺっちゃっと落ちた。


「うう、痛い…最近、よく瀕死レベルのダメージを受けるね…ビスメディカを常時発動しないと不安になるレベルだよ」


「………」


その物体がバムの目に映ると急に動きが止まって体が震えていた。


「これは…その姿、この懐かしい感じは…」


「あれ?ここってバムの顔の上?」


その物体は幼児ハルトだった。


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