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「レヴィ…やはり足止めするぐらいしかできないよ」
「それでいいわ…電磁界最大開放!ライトニングサージ最大!」
「レヴィ!何をするつもりなのよ!電撃は通用しないのよ!」
「ふふふ…見てなさい」
レヴィは落ちて来る電撃をナンムの守護で吸収し電力を貯め込んでいる様子を見たナイアはレヴィの意図に気付いて心配している表情をした。
「レヴィ…」
「何をしようとするかわからないが…止めなくていいのか?完全絶電と言っても吸収まではダメージを防げないぞ?今ので自ら相当なダメージを受けている様子だがな…」
「今すぐでも止めたいですが…バムとのしこりを取り除くには今しかないですからね…レヴィを信じるしかないです」
「へぇ…意外とちゃんと主やってるね」
レヴィは切り札を出す為に電磁界の強力で危険な雷を吸収し続けていた。
「電力収束…デカ、へクト、キロ…メガ…ギガ…くっ!まだまだ!」
「レヴィ!それ以上は危険よ!やめて!」
「あいつに一太刀浴びせるならこれぐらいやすいもんよ…ふふふ」
「レヴィ…」
ジズは今のレヴィに何を言っても無駄だとわかっているようでこれ以上止めなかった。
「レヴィ、あたしもフラカンももう限界よ…」
「あと…少し、テラ……ぺータ…………エクサ!充電完了!」
レヴィは全ての鱗を切り離し磁気で繋いだあとエクサ級まで溜め込んだ電力をその中心に放出し始めた。
「またアレをやるの?今回は頑丈な射出物がないのよ?」
レヴィは黙ってジズを見つめてクスッと笑った。
「え?ま、まさか…私を?」
「あの女に借りを返すチャンスだよ」
「ちょ、ちょっと、やめて!死ぬ!まじ死ぬってば!」
「ふふふ…ジズちゃんも一瞬だけ使えるでしょ?ナンムの守護」
「ナンムの守護があってもあれに撃たれたらあたしもただで済まないってば!」
「観念しなさい!」
レヴィはジズを頭を握り無理矢理発射台にセットした。
「やめて!」
「超極限電磁投射砲!くらえぇぇ!」
「レヴィのばかぁぁぁああ!ナンムの守護よ!我が身に纏えたまえ!守りたまえ!」




