18話 その9
おおー!メシアが降臨たっ!助かった!
「……ちっ!まだ生きてやがった」
レイラさんも来たが…僕が生きているのが不満そうだった。
しかし!僕はこの二人を見て初めて嬉しくなった!
「ラズリック姉さん!それにレイラさん?どうしてここに…」
「核を壊したら迎えに来ると言ったはずだが?」
「あっ!そうだったよね…」
ならもうちょっと早く来いや!
「ほう?久しいな、天界の犬め」
バルトゥールはリリヤの事は無視して今度はラズリックさんとレイラさんに殺気を向けた。
「はなし!う、う……う」
その隙に僕とイリヤは荒れてるリリヤを片隅に連行した。
「あら?久しぶりだね…邪神ティシーポネーいや…バルトゥール」
「…ククク、謀略の神ラズリックと天翼レイラか…私の前に出て来るとは手間が省ける!」
バルトゥールから今までとは段違いの力を感じた。
本当にその力は測り知れない。
「あら?ここでやるつもり?私はいつでもどこでもいいけど…私達が暴れたら大丈夫かしらね?…」
バルトゥールは一瞬…止まった。
そして僕を見た。
「あっ!ちょっと待て!一時休戦…」
「いやんー♪どうしよう?こんなの出しちゃったよー♪」
ラズリックさんの頭上には全てを燃やし尽くすような勢いで燃える青い火の玉が現れた。
「な、な、神の業火!!待て待て待て待てい!お兄ちゃんが死ぬ!やめろー!」
あの…僕…邪神に守られていますが…そこのところ…どう思いますか?神様?
「ラズリック…ふざけるのは後にしろ」
「ふーん、そうね……ホィ」
ラズリックさんが投げたその神の業火は村から離れた場所で大爆発が起きた。
そこはガランディア軍がいる場所で散開してなかったら間違い無く全滅した。
「な、な、無許可で下界にあんなの打ちかますって正気か!ラズリック!」
「あーれ?わたしはゴミを燃やしただけよ…いけなかった?ウフフ」
「主神に絞られる…ああああっ!」
「それより…まず上に上がりましょう…」
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創造の女神聖地でラグレシアが大声で笑っていた。
「あはははは!ラズリックめ!主神の許可無しに下界に干渉して、我が信徒達にまで手を出した!よし!よし!これでいい!トルゥーガよ!」
「はっ!」
「力の解放を許す!必ずあの少年を仕留めて奴の器を持って帰って来い!手段は任せた!」
「はっ!必ずや」
いよいよ創造の女神ラグレシアが動いた。




