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「ど、どうだ…痺れただろ?」
「ふっ…」
「バカ!ナンムの加護は電撃が通じない絶対絶縁…それ忘れたの?」
ダメージを受けたのはレヴィだけでバムはその渾身の攻撃を馬鹿にした目で鼻で笑った。
「……こいつ今、鼻で笑ったよね?」
「レ、レヴィ?」
「ふふふ…そうかそうか」
「あ……や、やばい…レヴィがマジキレした!」
急に様子と雰囲気が変わったレヴィからバムは本能的に距離を取ってジズも慌ててナイアのところに戻った。
「ナイア…どうしよう」
「もうああなってしまったら止めようがない…ジズはレヴィのサポートをお願い」
「分かったよ、はぁ…レヴィのあんな姿二度と見たくなかったのに…」
ジズは複雑な表情で元の姿に変わり空からレヴィの援護を始めた。
「あれ?急にどうしたの?レヴィヤターンの様子がおかしいよ?」
「エロス様もレヴィのあだ名は知ってますよね?」
「うん…海の狂龍とか魔界では血に飢えた狂強の魔王とか…」
「おっとりしてそうは見えないが…これからそのあだ名が付いた理由が分かります」
「へぇ…」
「レヴィと初めて出会った時を思い出してしまったな…」
その出会った時を思い浮かべていたナイアの顔は食ってはあかんやつでも食べたように苦笑いした。




