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35話
体当たりしてバムの体力を削っていたいたジスが急に弾き飛ばされた。
「イタタタ…なに?なにが起きたの?」
「ジスちゃん!大丈夫?」
「あいつの体、急に凄く硬くなって…これ本当に生物の硬さなの?」
バムの全身は青白い鱗で覆われている姿になってそれを見たナイアは焦ってしまった。
「エロス様…まさか!あれは?」
「うん、あれははティアマトがルティーヤーに与えたナンムの加護の最終形態…逆鱗だよ」
「あれがナンムの加護…バムとは長い付き合いでしたがあれは私も初めて見ました」
「この辺りに海が無くて本当に良かったね」
「はい…海の中ではナンムの加護に敵う手段など私達には用いてないですからね…」
ナンムの加護…ティアマトの権能の一つで絶大な防御力たけでなく、海の中ではあらゆる攻撃を吸収して倍に弾き返す。
それだけではなく、バムはガイアとカオスの加護まで持っているせいで正真正銘な最強の神獣と呼ばれていた。




