148/1571
18話 その5
その一方、夜明け前にナズーラ村は大パニックになった。
「かん!かん!かん!かん!」
街の物見台がら緊急の鐘が鳴り出して衛兵隊は慌てて集合した。
「なんだ?こんな時間に緊急の鐘を鳴らすとはなんの事だ!?」
衛兵隊長らしき中年の男が状況を聞いて来た。
「正門から距離2キロ先に武装集団を発見!!」
「なんだと?」
衛兵隊長も物見台に上がって確認した。
「あの旗…金の獅子!カランディアだ…それに創造の女神の神殿の旗まで?何が起きてる?何故こんな大軍が…」
ナーズラ村にはカランティアの宣戦布告知らせが届いてなかった。
「使いを出せ!向こうの意図が分からん!この様子…おかしいな…」
夜が明けて日が昇るとガランディア軍がハッキリと見えた。
数は5万を超える大軍で先方は神殿騎士団が立っていた。




