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「んじゃ、私は先に行ってみんなにハルト君の帰還を知らせるわ」
「それは助かるけど…ここからはまだ遠いよ?」
「アイツを使えば一瞬よ」
「まさか…レイラさん?」
「それしかないだろ?」
「う、うん」
ルル姉が空に向けてレイラの名を叫ぶとナグルファルのデッキに一つの閃光が降りてきた。
銀翼のレイラ…その姿は8年過ぎても何一つ変わってなかった。
「お呼びに参上致しました!」
「うむ」
「ずっと聖域にお戻りにならなくて心配しましたよ…ルナ様!」
「く、くっ付くなよ!それよりティルナノークまで行きたい」
「かしこまりま……ん?あ、あれ?」
ルル姉の側にいる僕をレイラはイライラしている表情でじっと見つめていた。




