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「カオスの直系の者である君がなんのつもりだ?」
「なんかその子を見たら無性に腹が立ってね…ちょっとイタズラしただけだよ」
「あ?こんな可愛い顔を見て腹が立つとは…アンタ頭イカれてるのか?」
「……もういいよ、もう少しイタズラしようと思ったけどその格好を見ると気が抜けたよ!ルカが泣くぞ?」
「あ……ちょっと顔洗って来る」
ルル姉はやっと自分の姿に気づいたか慌てて家に戻って、エロスは僕に敵意がないと分かって心底ほっとした。
「焦ったけと…本当に主様の言う通りだったね」
「さすがお兄ちゃん!」
ん?
冷静になって考えるとナイア兄さんが僕の危機に指をくわえてただ見ている訳ない。
それでナイア兄さんの方に目を向けるとバルとレヴィの口を塞いでいた。




