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その者から感じる気配は氷のように冷たくて鋭い刃物のようなゾクっとする感覚が猛獣の前の小動物が本能的に動けない事と同じで僕は言葉も出なくて体が硬直して動けなかった。
それは僕だけでなく、まだ寝坊して部屋で寝ているルル姉以外は全員同じだった。
その者の姿は可愛い男の子の姿をして腰には短剣と背中には真っ赤で大きい弓を背負っていた。
「やあ!君がグロスだね?」
「……?」
「なんだ?この程度でガチガチ固まってる…でも、これは都合がいいね」
「……ぅぅ」
「ふふ…この技を試したかったのにラッキー♪」
見覚えがないこの者から僕に対して怒りを感じてこのままでは抵抗する間もなく殺されると思った。




