表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1445/1571

13

予想通り目を開けたルル姉は不安そうな表情で落ち着きがない。


「今まで黙っていて……ごめん、騙すつもりはなかったの」


「そんな顔しないで…ルル姉が僕を騙す事はあり得ないと思っているし…それに僕が好きなルル姉は今僕の目の前にいる」


「ハルト君…」


「僕はルル姉の全てが好きだと言ったでしょ?」


「ふ〜ん…その言葉は私ともう一人の事も含まれると聞こえるが」


「あっ…そうなるね、えへへ」


「そうか…ハルト君らしいね、この浮気者め!」


「痛い痛い!やめて!頭潰れるって!」


ルル姉は拳で僕の頭をグリグリしながら怒ったふりをしていたが…嬉しいような顔をしていた。


欲張りで意地悪で我がままなルル姉だが…ルカを理解し、受け入れてうまく共存しているようで僕も嬉しかった。


僕はルル姉を幸せにしたい…そして、僕の意地のせいで酷い目にあったルカも幸せにしたい。


これは彼女に対して責任感より…あの時、彼女の好意が僕は嬉しくて、一緒にいると楽しかった。


たかがそんな理由で?と言われて彼女に拒絶されても構わない。


僕はどうしようもない欲張りだから…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ