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「理に取ってティルナノークも同じ不透明な存在と言える」
「しかし…このアルケーミュスは神々に守られている世界ですよ?」
「ティルナノークには今誰がいる?」
「……カオス様?」
「理でも自分の創造主であるカオスが後ろ盾になっているティルナノークに手を出す事は出来ない…覗く事すら許されないそんな完全情報が遮断された場所を警戒しないはずがない」
「しかし…僕はこのアルケーミュスを乱す事をするつもりはないです」
「君がそうでも周りはどうだろうね」
確かにどの組織も完全にコントロール出来る事は無理で僕の意志と違う別の働きをする者も出て来る事を否定できない。
そんな事が出来る能力は他人任せの僕にはない。




