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カオスが作り上げた理を正すとは世界に意義を唱える事…カオスに対しての挑戦する事となると気付いた。
「それはつまり…げ、下克上になるとか?」
「そうよ…神々に取ってそれ相応な大義名分がないと下克上はあってはならない」
「でも…理を正すという大義名分があるのでは?」
「そんな事であのカオスに意義を唱えるほどの大義名分にはならない」
「そんな…」
確かに我々全ての人間と生命体はここアルケーミュスだけでなくこの世全ての大自然や物理法則…大宇宙を維持する理に生かされているちっぽけな存在。
理の存在が都合の悪い存在と思っているのは僕達と人の種だけで…理と生命体を天秤にかけるとどっちに傾くかは言うまでもない。
頭では理解したが…納得はできなく腹が立った。




