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「かはっ!………うーぅぅ」
「ウギャー!」
「うわっ!ルル姉!バルちゃん!」
ルル姉は急に大量の血を吐き出して倒れて…バルちゃんは鼻と耳から血を高圧噴射した。
それで…リビングは二人の大量の血によって真っ赤に染まった。
「だ、大丈夫?」
「はぁはぁ…いきなりひどい目眩して一瞬息が止まったけど…もう大丈夫」
「うぅぅ…私も大丈夫…ちょっと軽い僧帽弁閉鎖不全症ような症状が出ただけだよ」
「どこがちょっとで何が軽いんだよ…それって血が逆流した事じゃん!」
「ほらね…二人共、気をつけないといけないと言ったのに」
レヴィは二人を哀れな目で見ていたがナイア兄さんはクスッと笑っていた。
その時…アネイシア母さんが部屋から出た来て…血塗れのリビングを呆然と見ていた。




