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「君達が急にハルトを抱きしめるとどうなるか分かるだろ?特に馬鹿力の破壊の女神はな…」
「うぅぅ…わかった」
「うん…ちゃんと力の制御をする」
「まず…今のハルトの姿に慣れておくんだな…ほら〜ほーらー」
「あぁぁ…」
「おほぉ…」
ナイア兄さんは僕を持ち上げてから二人に自分のペットを自慢するように見せつけた。
「ん?ハルトや…髪が大分伸びたな」
「うん…切った方がいい?」
「勿体ないから切るよりちょっと纏めようか…」
ナイア兄さんは僕の髪を縛ったり編み込んだり好き勝手にいじって最終的に赤いリボンで縛って終わった。
「うむ…やはりハルトは赤が似合う…二人はどう思う?」
「あまりじっと見つめないで…恥ずかしいよ」
二人は僕を見てしばらく固まったあと…体が痙攣しているように震えていた。




