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その懐かしい光景とずっと会いたかったルル姉に会えて嬉しい感情が溢れて涙が出てしまった。
僕は泣かないように必死に堪えながら二人の側に行ってスカートを引っ張りながら声を掛けた。
「ル、ルル姉…バルちゃん…」
「ん?」
「えっ?」
「久しぶり…元気そうでよかった」
「まさか………ハ、ハルト君?」
「ハルトお兄ちゃん?」
「うん…僕だよ、また会えて本当に嬉しいよ」
みんなに会ったらなにを話すかちゃんと考えてあったが…急に二人が現れて頭の中が真っ白になった。
「うほぉ……!ハ、ハルト君…」
「ふおぉ……」
「待てい!」
ナイア兄さんは僕を引っ張って僕に近づく二人から距離を取った。




