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17話 その13
「くぁーー!!!」
主の胸部の核から光が強く点滅していた。
「効いてる!これならやれる!やれるぞ!」
攻略の糸口が見えて来て力が湧いてきた。
一気に攻めたら倒せそうな気がして全身に力を込めた。
「ねぇハルト、そんな凄い盾…いつ買った?」
「はい?」
「その剣も鎧も見た事ないし…凄く高そうに見えるますが…」
「イリヤさんイリヤさん…レイドボスの前ですよ…」
緊張感無さ過ぎだろ…!ボスの前で何言ってるのよ!
「その鎧からほんのりいい香りがするけど…」
「僕の血と汗の匂いでその香りは吹っ飛んでるわ!」
「その香り…ね…」
あっ…カマかけられた!
「ちょっと!戦いに集中してよ!もう!ラズリックという人に貰ったよ!」
それを聞いた双子は浮気を疑う嫁の目で僕を見ていた…。




