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17話 その11
その時!当たった胸部に一瞬…赤く光っていたのが見えた。
もしかして…核…?核…!そうか!
僕は主の胸部を狙って素早く連続で剣を突き刺した。
主は嫌がるように胸部を腕で防ぎながら避けた。
やはり…当たりだった。
「イリヤ!リリヤ!胸部を狙って!奴が核じゃない!核は奴の胸辺りにある!それが弱点かも知らない!」
「分かった!」
「はい!」
僕達は胸部をピンポイントで狙った。
そうすると主は今までの余裕が消えて凄く嫌がるように避けて続けた。
「クール……グワァー!」
主の魔力が急に凄い勢いで上がって来た。
何か仕掛けて来る様子だった。
「まずい!二人共僕の後ろに!早く!」
双子が僕の背後来てすぐ…主は赤い光を放った。
「リガール!頼む!弾け!」
左手のカントレットが鏡のような盾の形状に変わった。
赤い光線がリガールに当たると上の方向に弾かれて地上まで貫いた。




