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17話 その10

僕はルル姉と双子の運命まで背負ってしまった。


「…イリヤ、リリヤ…本当に死ぬよ?」


「3人一緒なら…それも悪くないわ…」


「そうです…残されて泣きながら悔やむより何十倍ましです!」


勝ち目がない戦い…傷だらけの体…圧倒的な力を持った敵…。


それでも諦めず死すら共にしたいと言う仲間が出来て正直…嬉しくて胸の奥が熱くなった。


……涙が出そうだった。


この世界に来て…良かった!


「…し、仕方ないな!!最後まで足掻いて見るよ!!行くぜ!」


「おう!諦めるのは死んだ後にしてよね」


「いいえ…必ず勝ちましょう!」


僕達は意気投合して気合を入れた。


まだやれる!何故か力が湧いて来て微かに希望っやつを感じだ。


本当に双子には感謝してる…生き延びたらお強請り一つ聞いてやるか…。


「き、聞いたわよ!」


「聞きました聞きました!」


あっ!また…癖で口に出してしまったようだ。


「これでもう死ねないな!よぉしー!力湧いて来たぁぁぁ!!」


「うん!お姉ちゃん!」


……死亡フラグではない事を祈る!


「う、うん…無茶な要求は勘弁してよっ!おっと…危ない危ない」


突いて来た爪の攻撃を避けてカウンターを狙ったが…やはり避けられた。


小さくてちょこまかと動きが早すぎる!


こんなに頑張って振り回してるんだ!一回ぐらいは食らってぐれ!


本当にイライラする!


ああ…広範囲魔法や高威力魔法以外も覚えておけば良かった…。


こんな狭い所で使えない…全員巻き込まれる。


リリヤが同時に大量の弓を打ち込んでイリヤが僕の背中に隠れて死角を狙って主の胸部を突いた。


「ぐぁー!」


初めてまともに食らった主は後ろに退いて苦しそうな表情をした。


「初ヒット!どうだ!ハルト!」


イリヤのその憎たらしいドヤ顔が来た。


こいつ…こんな時まで…!

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