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17話 その5
僕達イビルゲートの最深部に着いた。
下に降りる出口もなく…妙に静かで魔物すらいない。
それは当たり前だ…こんな恐ろしい気配がする場所には…魔物も足を踏み入れたくないはずだ。
「静か過ぎるです…。」
「本当に最深部なの?…何もない」
その時…何か動き出している感じがした。
「二人共!構えて!来るよ!」
最深部全体が揺れて割れた地面から薄い紫色の光が発生した。
そこから禍々しいオーラを纏った卵のような物が出て来た。
「あれが…イビルゲートの源核…?」
「なんだか…凄く気持ち悪い感じがするわね」
「なんて禍々しい……」
よく見ると中から何か蠢いてるのが見えた。
「卵の中に何かいる…」
「……どうする?様子みるの?」
「壊してしまいましょう!お姉ちゃん」
「だな!」
「ちょ、ちょっと!二人共!」
勝手に手を出すなと先言ったのに…。
でも…双子の判断が正しい。
様子などしていい相手ではない…少しでもダメージを与えたらこっちとしては得したもんだ。




