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17話 その4

破壊の女神の聖地でラズリックは飽きずにハルトのストーキングを続けている。


「……オゥマイガーッ!今見た!見たよね!ハルトちゃんの超激レア笑顔!!レイラ!ちゃんと録画した?」


「そんな機能ついてないよ…」


「なっ!!このポンコツめ!ああああぁぁ!あぁ…もうー回見れるならいくら積んでもいいわ!もう一度見させて!」


水晶球に顔を貼り付けてヨダレを垂らした。


しかし…何故かレイラは体をバラバラになって万里眼の水晶球のデバイスのような姿になり果てていた。


その理由はイビルゲートは邪神の領域になるので…神々でも中を覗くのは不可能だ。


だが…ラズリックが改良した万里眼の水晶球とレイラの魔力を運用することで、短時間であるが観れるようになった。


「もう…休ませて…限界まで来てる…」


3日間…徹夜でもしたようなレイラの窶れて青白い顔を見るとその万里眼を使うためには魔力の負荷が半端ないようだ。


「なに!こ、これは?あり得ない!そんなバカな!ハルトちゃんが危ない!」


「どうした…?何があった?ラズリック………あっ!もう…タメだ」


魔力の負荷が激しくてレイラは倒れて意識を失った。


そして…万里眼の水晶球も機能停止した。


「そんな!ハルトちゃん!ダメ!逃げて!あれと戦ってはダメ!」

.

.

.


「はぁはぁ…随分と降りて来たな…今何階層?」


「はぁはぁ……80までは数えたけどもう面倒くさいからやめたわよ…」


「しかし…ここは一つ部屋見たいですね…それに下へ行く道が見当たりませんよ…」


…嫌な予感がする。


それにこの感じは…前に感じた事がある…。


「イリヤ!リリヤ!回復を最大して道具の補充を急げ!」


僕達はポーションを飲み…速やかに使った分補充した。


「イリヤ!リリヤの護衛に!」


「分かったわ」


「リリヤも僕の指示があるまで攻撃しない!」


「はい!」


二人はピリピリしている僕を見てここが最深部だと気が付いたようで警戒を最大にした。


僕は最深部の事より今感じている気配に焦りを隠せなかった。


異質で少し違うがこの感じ…この予感は外れて欲しいと切実に願った。


でなければ敵は…間違いなく…。

.

.

.

使徒…か

.

.

神だ

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