17話 ハーレムもレイドも一人では成り立たない…その1
万全の準備を整った僕はナズーラ村のイビルゲート前に着いた。
勝つか死ぬか二択のみのデスゲーム。
リタイアって選択肢はない…
逃げたらレイラさんに殺される…。
憂鬱な気分でブツブツ不満を言いながら僕はイビルゲートの中へと進んだ。
でも…これはルル姉の為。
それが唯一僕を突き動かす原動力になっている。
下級魔物達は僕のピリピリした気配に怯えて隠れて出てこない。
おかげで思ったより早く中層まで行けそうだ。
12階層に着いてから双子とトロール攻略した時の場所でその周りを目に焼き付けた。
イリヤとやってたアレは楽しかったな。
リリヤの恥ずかしかった姿…可愛かったな。
もう…会えなくなるかもな…。
双子を思い出すと辛くなった僕はその場から逃げるように去った。
グングン降りて29層で軽く休憩と食事を済ました。
そしてまた降り続けた。
38階層まで着くと魔物の攻撃も激しくて数も増えた…。
でも…次々と僕の剣撃に魔物達は倒れた。
ラズリックさんから貰ったこの剣…予想以上とんでもなかった。
へぇ!この剣、凄いな…重みも丁度いいし魔物を切る感覚が豆腐を切る感じだった。
その後…倒れた魔物の亡骸が…ボンっと破裂した。
ラズリックさんから貰ったこの剣…予想以上とんでもなかった……本当にエゲツない。
それに100を超える魔物を切ったが刃こぼれ一つ…傷一つ付かなかった。
鋼の魔神の血肉で出来てるんだよな……怖いわ…。
いきなり魔神に戻ったりして襲われたりしないよね?
少し不安だったが…僕は止まらず下の階層に降りた。




