15話 その3
謀略の神?何か…腹黒そう!
イッセリナさんとラネースさん…あと、亜人の皆さんも更に息を潜めてビックとも動かなくなった。
それに…先からずっと僕を睨んでいるレイラさんは不満そうな表情だ。
理由は分かっている…!
「あの…ごめんなさいレイラさん…まだ攻略出来ずに…ごめんなさい」
「ふん!!なんたる怠慢か!死に物狂いで攻略して、くぇーー!!」
その時…閃光のようにラズリックさんの見事なウエスタンラリアットがレイラさんの首に炸裂した。
すーげー迫力だった!
その技だけで世界チャンプ取れると思った。
「ほぅー!ハルトちゃんを怒鳴るとは…死にたい?あら?忘れてたわ、中々死なない事で有名でしたね!」
ラズリックさんは一本の剣を取り出してレイラさんに向けた。
「ちょ…待って!その剣で刺されたら!ただで済まない!やめろ!やめて…ごめんなさいごめんなさい!!」
ラズリックさんは本気でレイラさんを刺す勢いだった…。
その殺伐な流血事態を避けるために僕はラズリックさんを阻止した。
レッツ!萌え萌えドライブ…ファイヤ!
「あの…ラズリックお姉さん?喧嘩は嫌だよ!だから…お願い」
そっとラズリックさんの横にくっ付いて軽く上目遣いでやめるようお願いして見た。
「ああ!可愛い過ぎるー♪い、いいえ…私達よく戯れるのよ!喧嘩してないよ!仲良いよ!ねぇ?レイラちゃん?そうだろ?あん?」
「うんうんうんうん!」
涙目で顔を真っ青にして必死に頷いてもな…全く説得力がない!
まぁ、流血事態にはならなかったからよしとしよう…。




