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15話 人は飛べば落ちるのがオチ…その1

ガランディア聖王国も計画が失敗して国王も宰相も暗い雰囲気だった。


「…………まずいな」


「……申し訳御座いません」


「過ぎた事は良い……無能過ぎるのう…ヘリトリめ…」


(無能か…相手を侮り過ぎた?いや…あの物量戦全力バカのヘリトリだ…何かある)


首相は不可解と思って考え込んだ。


「仕方ない!多少無理矢理だが…この方法でラーズ国もその少年の件も片付けよう…」


「はっ!承りました…」


まだガランディアには聖都で何が起きたかハルトの事も伝わってない…


何があったか誰にも言わないよう傭兵達に口止めしてあるからだ…。


言うと呪いが発動して代々不幸な死が訪れると…。


もちろん嘘であったがあの大魔法を目にした彼らは信じないはずがない…。


これはフィリアの策略であり…この口止めでガランディアは以後、国が傾く程の危機に落ちる事になる。


.

.

.


破壊の女神の大神殿にはハルトの前で司祭と司祭長…そして訪問客の亜人まで頭を地面につけてそのまま動かない。


「……………」


この居心地悪い雰囲気…勘弁して欲しい。


仕方ない…ここは一芝居するか。


「えっと…楽にする事と発言を許します!聴きたい事があったら聞いて下さい!」


「ああ!寛大なお心遣い感謝至極に存じます…」


「うむ!図が高い!」


「申し訳ありません!お許しを!」


………おもしれぇ…でもこれ以上やったらバチが当たりそうだからやめようか。


「質問をして下さい」


「は、はい!使徒様自ら神殿にお越しくださった理由を教えて頂いても宜しいでしょうか?」


僕はイッセリナの質問に出来るだけは答えた。

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