美く詩
現実の世界と、現実のような世界の間で揺れ動く。
目指すべきもの、遠く、しかしそれは一番の願いか?
心に沁みる唄。そう唱えて、実際には、よく分からないものみたいだ。幾ばくかは、慰めとして苦しさとして、重くそこにある。
頭の中で考えて考えて、「それゃあ無理だろう」と思ってみても、これもまた本当かどうかよく分からないものだ。きっと、もっとも近い道は、それに純粋に向き合って、時間をかけて解きほぐしていくもののはずだ。それができないのが甘えか? それもまた目指すべきものの下に揺れ動く。
やっとのことで地上に出たもぐらだが、実際はそこは苦しさの世。いえ、地下よりかはいいのでしょうか?
猫はいい。おやすみ、低温。痴呆。隆起。そんなものが、ノートに書かれてある……




