第1話 異世界転移!?
俺は、佐藤琢磨。一人暮らしをしている。いたって普通の高校生だ。今日の朝までは……
ピピピ、ピピ
アラーム音が鳴る。いつもどおり俺は、目覚ましを止め起きる。まだ少し眠い。
俺は、起きたばかりで重い体を起こしながら洗面所へ向かう。
いつもと違い今日は、少し体が重い気がする。そんなことを考えながら鏡を見た。
「!!」
驚きのあまり言葉が出なかった。
そこに立っていたのは、人間では、なかったのだ。
ファンタジーに出てくるようなリザードマンだった。
ごつごつとした濃い緑色の皮膚にワニのような顔。
そしてギザギザととがった歯。
絶対に人間では、ない。
その姿に俺は、困惑する。
なんでこんなことになってるんだ?
昨日は、確か学校から家に帰って来てすぐ寝ちゃったんだよね?
寝ている間は、特に何事もなかったと思うし……
とりあえず今は、この状態を何とかしなければ、
えっと声は、出るよね?
「あーあー」
よかった出た。
いつもより少し低く獣の鳴き声っぽさも出ているけどこれくらいなら大丈夫だろう。
とりあえずこの声でも、学校に電話しなければ。
そう思いスマホを机の上からとり番号をタップしていく。
その途中であることに気が付いた。
なんと圏外になっていたのだ。俺の家は、そこまで山奥にあるわけではない。
どちらかというと都市にある。
今まで暮していてここで圏外になったことは、なかったはずだ。
なぜだろう?
またしても不思議なことに俺は、困惑する。
もしかして、家自体が転移しているとか?
そう思いカーテンを開く。
思わず息をのんだ。
目の前に広がっていた景色があまりにも俺の住んでいた町とは、かけ離れていたからだ。
雲一つない青空に、どこまで続くのかわからないほど広い草原。
まるで、外国にでも来たかのようだった。現代の日本では、こんな景色見れるはずもない。
美しい景色に目を奪われているとおかしなものが目に入った。
それは、スライムのような生き物だった。
そいつは、ここは地球ではないと俺に言ってきているようだった。
どろどろとした緑色の液体にポツンと小さい目がついている。
誰が見ても気持ち悪いと思うだろう。
「あっ!やばい 目が合った。」
スライムをを遠くから観察しているとが目が合ってしまった。
俺の存在に築いたスライムは、だんだんと近づいてくる。しかも数を増やして……
しかし俺の目の前には、ガラスがあるため大丈夫だ。俺は、それにほっとする。
ガラスがなかったらと思うと鳥肌が立つ。あっ、俺今リザードマンだから鳥肌たたないや。
そう考えているとスライムたちは、もうガラスの前まで迫ってきていた。
「へっへん、ガラスを割れるものなら割ってみな!」
その言葉にスライムたちは、怒ったのかガラスに体当たりをしてくる。
しかしまだまだガラスは、割れない。多分一生壊れないだろう。
あれ、そういえば俺こんなに呑気にしてていいのか?
スライムたちのガラスをたたく音に耳をふさぎながら考える。
ここは、俺が住んでいる町ではないどこか知らない場所。
これからどうすればいいのだろう?
食料的問題もあるしまず第一にこの場所について何も知らない。人がいるのかさえも分からない。
考えるうちに俺は、未来のことがどんどん心配になっていく。
しかしある程度考えたところで思考を止めた。
せっかく退屈な学校生活の日々から抜けたわけだし楽しもうか。これ以上考えても無駄だし。
この後どうしよう?
とりあえずこの場所は、いったいどこなのか知るために外へ出よう。
そう考え俺は、外へ出る準備をする。
この先何があるかわからない。
俺は、いろいろなことに備えて懐中電灯やカップラーメンを入れていく。
「よしやっと準備が終わった。」
あれから一時間。
必要なものをすべて入れ、朝食も食べた。
荷物は、キャンプに行くかのような量になってしまったが無理やり減らしてリュックサックに入れて持ち運び出来るぐらいまでの量にはした。
服装は、悩んだがどんな植物が生えているのかわからないので薄めの長袖長ズボンにした。
俺は、再度荷物を確認し家を出る。
この先何が起こるかわからない心配と楽しいことが待っていそうなドキドキした興味をもって。
今回初めて投稿させてもらいました。
語彙力がなく下手ですが宜しくお願いします。