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其の陸 対峙 -隆生ー

 そうだ、セインさんと同化した俺はその影響なのかわからないがそれまでの記憶まで封じてしまったんだ。

 そして、老いることもなく人とは違う刻を刻み始めた。

 今までのセインさんの話で、俺は一つ腑に落ちない事があるのに気付いた。

「セインさんが目覚めたのは、壮軌の封印が解けたから?」

 あの時、セインさんは『自分が死なない限り封印は解けない』と言っていたはずなのに、壮軌はこうしてここにいる。

 セインさんに聞いてたような悪いものには見えないけど、セインさんも他の二人も、すごく警戒しているのは分かった。

「それもある。彼の目覚めと同じくらいの時には、私も眠りから覚めていた。だから、これ以上同化し続けると隆生の身がもたないかもしれないと思ったからね」

 ちょうど、二人の弟とも再会できたし。と言ってセインさんが二人にほほ笑みかける。

それに対し、ユーリさんは本当に嬉しそうな顔でセインさんを見ていた。

 ラズナさんは……。ラズナさんはとても厳しい表情で壮軌を見ている。

 それは仕方の無いことだとわかっているけど、何だか胸が痛い。

「長は、父上がどうなったかしっているか?ラズナ」

 セインさんの声に彼が壮軌から視線を外す。

「俺達もあの後すぐにこちらへ渡ったから、もう向こうがどうなっているのか……」

「でも!こっちにも妖達がいるってことは、滅びては無いはずだよ、兄さま」

 俯くラズナの肩に手を置いて、ユーリさんが叫ぶように言った。

 その時ざわりと空気が動いて、悪寒が走った。





其の陸『対峙』 終



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