第7話 新ステータスと新装備
お待たせしました!
これで書き直し部分は終了となります!!
次回からはまた1から書いているので、遅くなるかもです。
あ〜、早くヒロイン出した〜い!w
ベッドから起き上がった俺は、軽くストレッチして窓の外を見る。既に日は高く昇っており、ほぼ真上に見える。
どうやら、俺は思った以上に疲れていたようだ。すっかり寝過ごしてしまったらしい。
早速ギン達の店へ行こうかと考えたところで、フォレストウルフの群れと戦ったあとから1度もステータスを確認していないことを思い出す。数えてはいないが、それなりの数を倒したはずなのでレベルアップしているだろう。
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名前 クロオニ
種族 鬼人族〝オウガノイド〟
Lv, 11
HP 110/110
MP 662/662
STR 667 (5)
VIT 131 (21)
AGI 94 (14)
INT 0
MEN 0
DEX 30
残り 160sp
種族スキル
【脳筋】【鬼化】
スキル
【拳術 Lv,8】【脚術 Lv,7】【軽業 Lv,9】【索敵 Lv,6】【五感強化:視覚 Lv,5】【】【】
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「おお、思ったより上がってるな」
括弧の中の数字は、装備などの外部からの補正で上がっているを指しているのだろう。
レベルがさらに8上がり、種族スキル【脳筋】の効果によりSTRがだいぶ伸びていた。この調子だとspを振らなくても、十分戦えるだろう。というか、こんなに良い効果が付いているのに何故嫌がられるのだろうか。
STRに振る必要がないので、spはAGIに80、VITとDEXに40ずつ振る。
スキル枠が増えているのもレベルアップの恩恵だ。〈WMO〉では、Lv,20までは5の倍数で、それ以降は10の倍数になるたびにスキル枠が1つ増える仕様になっている。
新しいスキルはスキル屋で買うことができる。しかし、生憎と今の俺は一文無しなので購入はまだ先になるだろう。
ステータスの確認を終わらせた俺は、エルグの店へ向かった。
「ギンー、ジンー、ディンー、いるかー? 装備受け取りにきたぞー」
「おお、クロオニか。とっくに完成している。待ちくたびれたぞ」
「悪い悪い、疲れてたみたいで爆睡してた。で、俺の装備はどんな感じになったんだ?」
「そのことなんだが、やっぱ北の素材は凄いな。まず防具だが、動きやすい服とズボンを作っておいた。デザインはシンプルだが性能は折り紙付きだ」
「おお、さんきゅ! まずってことは他にもあるのか?」
「はいっす、クロさんは【拳術】と【脚術】を使うって言ってたっすから、武器にはならないけど、ガントレットとバトルブーツを用意したっす。
ガントレットには、尖ったナックルガードをつけることで攻撃力の底上げをしてあるっす。
バトルブーツは、つま先と脛の部分に鉄板を仕込んであるから攻撃力も上がるはずっすよ」
「凄いありがたいけど、慣れないことさせたみたいで悪かったな」
「いやいや、何事も経験ってな。それに、普段やらないことをやるのも楽しいしな。だから、別に謝るようなことじゃねぇよ。こういうときは、お礼を言うもんだぜ。」
「そっか。じゃあ改めて、最高の装備をありがとう、ギン、ジン、ディン」
「……俺は、いい。今回、なにもしてない。だから、これ。」
そう言って、ディンは2つの指輪を渡してきた。
「ディンは装飾が仕事だからな。今回は、仕事がなかっただけさ。」
「でもその代わりに、この指輪を作ってくれたんだろ? じゃあやっぱりお礼を言うよ。」
「………………そうか。」
「あっ! ディンが照れてるっす!」
「……ジン、うるさい。」
「お前ら、静かにしやがれ。全く……。悪いな、うるさくて。」
「いやいや、賑やかでいいんじゃないか?」
「そう言ってもらえると助かる。それより、俺たちの装備は満足してもらえたか?」
「ああ、もう大満足さ。」
「そりゃ良かった。まあ俺としちゃ、素材に鉄とフォレストウルフのものしか使ってないから、全身緑色になっちまったのが心残りだけどな。」
「俺はデザインとか気にしないけど。なんなら、他の敵の素材も集めてこようか?
新しい装備の性能も試したいしな」
「無理強いはしないが、行ってきてくれるならありがたいな。
それと、素材の買い取り金額は14000ゴルだったが、装備の代金分の3500ゴルを差し引いたから10500ゴルが受け渡し分だな」
「ああ、そうだった。忘れてたよ」
「おいおい、しっかりしてくれよな。今から戦いに行くってーのに、そんなんで大丈夫かよ」
「大丈夫、大丈夫。それじゃあ行ってくる」
「おう、気をつけてな」
「また来てくださいっす!」
「……頑張れよ。」
店をでた俺は、早速メニューの装備画面を操作し、新しい装備に変更する。
すると、俺の身体が淡い光に包まれ、それが消えると新しい装備に変わっていた。
今の俺の装備画面はこのようになっている。
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武器
防具
ただの髪紐 VIT+3
森狼の服 VIT+40 AGI+50
森狼のズボン VIT+40 AGI+40
フォレストウルフガントレット VIT+50 STR+30
フォレストウルフバトルブーツ VIT+30 AGI+30 STR+20
筋力増強の指輪STR+20
敏捷力強化の指輪 AGI+20
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初期装備の性能と見比べると、まさに雲泥の差といったところだろう。
「お金も入ったし、新しいスキルも買わなくちゃな」
まだ最初の街なのでそこまでに強いスキルは売っていない。
しかし、この〈WMO〉の特徴の1つとして、スキルが進化することが挙げられる。
進化にはそれぞれ条件があり、それを満たすことでスキルを進化させることができる。1つのスキルからでも、複数の条件を満たせば分岐する可能性もあり、自分のプレイスタイルに特化したものへの進化も可能だ。
そうこうしてるうちに、スキル屋に着いたようだ。
売っているスキルを見ていく中で、俺は自分の伸ばすべき長所と直すべき短所を考える。
長所は、やはりこのバカ高い攻撃力だろう。というわけで、シンプルに【PS STR上昇(小)】を選ぶ。効果も〈STRを10%上昇させる。〉と単純だ。
次に短所だが、これは遠距離攻撃ができないことだと思う。今はまだ困っていないが、いつかは必要になるだろう。
本来、魔法が使えない鬼人族なら、遠距離武器の弓などを選ぶのだろう。だが、折角の武器なしプレイなので、このまま続けたいと思っている俺は武器スキルは選択肢から除外する。すると残ったのは【AS 投擲】だった。
「ま、無難なところだな」
代金は、それぞれ1000ゴルと安かった。もしかしたら、この2つも不人気だったのかもしれない。
「さてと、とりあえず北フィールドの他の敵でも狩りに行こうかな」
早々に次の行動を決めた俺は、そのまま北フィールドへ向かった。