第4話 キャラクターメイキング
一瞬、意識が途切れたような感覚に襲われ、瞑っていた眼を開くと、辺りは真っ白な空間だった。
すると、目の前にウィンドウが出てきた。
どうやら、指示に従ってキャラメイクをしろということらしい。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
名前を決めてください。
[ ]
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
これにはいつもほかのゲームなどに使っている、本名を弄ったものを入力して次に進む。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
以下のうちから、種族を選んでください。
普人族〝ヒューマン〟
特にこれと言った特徴のない種族。
ステータスは平均的に伸び、最強にもなれるが、器用貧乏になる可能性もある。
パーティプレイに向いている。
成長率
STR 5
VIT 5
AGI 5
INT 5
MEN 5
DEX 5
種族スキル
【先代たちの知恵】特定のアイテムを使用したときの効果大上昇
【繋ぐ力】10分間、パーティメンバーも含み最大6つまでステータスに5%の補正。
ただし、同じ人の同じステータスには重複不可。
猫人族〝ワーキャット〟
人と猫、両方の血が流る獣人。
STRが伸びやすく、魔法が苦手。
猫耳と猫尻尾がつくのが特徴。
成長率
STR 10
VIT 4
AGI 7
INT 2
MEN 3
DEX 4
種族スキル
【半獣化(猫)】5分間STR 2倍 AGI 1.5倍にする
【獣化(猫)】3分間 STR 3倍 AGI 2倍にする
狼人族〝ワーウルフ〟
人と狼、両方の血が流る獣人。
AGIが伸びやすく、魔法が苦手。
狼耳と狼尻尾がつくのが特徴。
成長率
STR 7
VIT 4
AGI 10
INT 2
MEN 3
DEX 4
種族スキル
【半獣化(狼)】5分間STR 1.5倍 AGI 2倍にする
【獣化(狼)】3分間 STR 2倍 AGI 3倍にする
森人族〝エルフ〟
精霊の力を持つ種族。
魔法が得意で、近接が苦手。
耳が長くなるのが特徴。
成長率
STR 2
VIT 3
AGI 5
INT 10
MEN 3
DEX 7
種族スキル
【精霊魔法】精霊魔法が使用可能になる
【森人族の誇り】魔法スキルの効果特大上昇
竜人族〝ドラゴノイド〟
先祖に竜をもつ種族。
防御力や精神力が伸びやすく、盾職に向いている。
身体の一部に鱗があるのが特徴。
成長率
STR 4
VIT 9
AGI 2
INT 6
MEN 8
DEX 3
種族スキル
【竜鱗化】5分間 VIT&MEN 2倍にする
【ブレス】竜のブレスを放つ
鍛人族〝ドワーフ〟
職人気質な種族。
とても器用で、生産職に向いている。
背が低く、男は髭が濃く、女は顔立ちが幼くなることが特徴。
成長率
STR 6
VIT 4
AGI 5
INT 3
MEN 3
DEX 10
種族スキル
【生産の心得】生産スキルの効果特大上昇
【上戸】酔いにくくなる
鬼人族〝オウガノイド〟
鬼が突然変異で知性を持ったのが始まりとされている種族。
攻撃力が異常に高く、火力なら誰にも負けないだろう。
額から2本のツノが生えているのが特徴。
成長率
STR 20
VIT 2
AGI 2
INT 2
MEN 2
DEX 2
種族スキル
【脳筋】レベルアップしたとき際、spを消費せず自動的にSTRが1%上がる。
その代わり、生産、魔法スキルが取得不可になる。
【鬼化】5分間 STR 5倍にする
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
これも名前から選ぶ。まあ、予想は出来るだろう。
次はスキルだ。これは考えて選ぶ。これからのプレイの基本を決めるものなので、慎重に選んでいく。
スキルを無事に選び終え、最後はspの振り分けだ。種族の特性に合わせて振り分けていく。
そうして、完成したステータスがこれだ。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
名前 クロオニ
種族 鬼人族〝オウガノイド〟
Lv, 1
HP 30/30
MP 600/600
STR 600
VIT 30
AGI 80
INT 0
MEN 0
DEX 30
残り 0sp
種族スキル
【脳筋】【鬼化】
スキル
【AS 拳術 Lv,1】【AS 脚術 Lv,1】【PS 軽業 Lv,1】【PS 索敵 Lv,1】【PS 五感強化:視覚 Lv,1】
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
と、いう形になった。自分ではいい感じに仕上がったと思う。
若干、面白さを優先したような気もするが、ゲームなのでこれくらいでいいだろう。
ステータスのあとは、容姿の設定をする。
インナーのみを着た自分が、目の前のウィンドウから飛び出してくるくると回っている。よく見ると額から短いツノが2本生えているのがわかる。これは鬼人族を選んだせいだろう。
なんだか可哀想なので、早めに決めてあげよう。
折角なので、現実では出来ないような姿にしたい。
まず、短い黒髪を暗いグレーに染め、先行骨のあたりまで伸ばす。
次に、これまた黒い瞳を紅赤に変える。鬼と言ったら紅赤の眼だと思うのは俺だけだろうか。
あまり弄りすぎてもおかしくなるので、これで終了する。
キャラメイクを終了させ、ゲームを開始してもいいかというメッセージにyesで答える。
すると、『貴方の冒険に、幸多からんことを。』という文字を表示され、それを見た瞬間、俺の視界は強い白光によって遮られた。