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2つの家

とある家で今新たな産声があがろうとしていた。


「まっまだか?まだなのか?」


1人の男性が扉の前で落ち着きなく歩き回っていた。


「旦那様。少しは落ち着いてください。先程から同じ質問をされてますよ?旦那様が落ち着かないとお嬢様方も心配なされます。」


1人の女性が近づいてきた。その横に幼い少女二人を連れている。


「うっうむ。そうだな。しかし、まだなのか?もうそろそろ産まれてもいい頃だと………」


その時扉が開いた。中から1人の女性が出てきた。


「どっどうしたのだ?なぜ産声が聞こえない?もしかして妻に何かあったのでは……………」


「だっ旦那様!奥様は無事です。しっしかし……その……あの……」


「ええい!もうよい!自分の目で確かめる!」


男性は女性を押し退け扉の中に入っていった。


部屋の中には、テーブルの上に出産用の道具であろうものが。その横にベットがありその上に女性が寝ていた。


男性は女性に駆け寄った。


「どうした?無事か?」


男性の呼び掛けに窓の外を見つめていた女性が振り向いた。

男性を見ると女性は大粒の涙を流した。


「ごめんなさい。あなた…ごめんなさい。せっかく望んだ子供だったのに、ごめんなさい。」


女性は男性に謝り続けた。男性は女性の謝る理由が理解できなかった。いや、理解したくなかったのだ。


「…よい。もうよい!疲れているだろ?今は眠りなさい。」


男性の胸の中で女性は泣き続けた。

部屋の中に光が差し込んできた。

その光は白い布でおおわれた物を包み込んだ。



また別の家でも、新たな産声があがろうとしていた。


まだか?まだなのか?


1人の男性が扉の前で椅子に腰を掛けソワソワしている。


そんな男性に女性が言葉をかけた。


「旦那様。そんなに心配なされなくても無事に産まれてきますよ。」


「そんなことはどうでもいい!問題は魔力をどれ程持って産まれてくるかだ!」


「もっ申し訳ございません。」


女性は慌てて頭を下げた。


オギャア!オギャア!


扉の向こうから産声が聞こえてきた。


「…!産まれたか!?」


男性は椅子を飛び降り扉を勢いよく開けた。

部屋の中には、ベットの上で寝ている女性と赤ん坊を抱く2人の女性がいた。


「おおっ!双子か!でかしたぞ!」


男性の反応に寝ている女性は満足そうに微笑んだ。


「それでは早速魔力を計るとするか!」


そう言うと男性は机の上の箱の中から小さな透明な石を2つ取り出した。

その石を女の子に近づけた。

双子の赤ん坊は片方が女の子もう片方が男の子だった。

女の子に石を握らせた。すると石が強い光を放った。


「おおっ!これほどの魔力をもっているのか!これは将来が楽しみだ!」


男性は大いに喜んだ。


「さて、男の子の方はどうだ?」


男性は男の子にも、石を握らせた。

しかし、


「なっ…ばっばかな!」


男の子の石は光らなかった。


「そっそんなはずはない!何かの間違えだ!」


男性は箱の中の石を全て男の子に握らせた。しかし、どの石も光ることはなかった。


「そんな…だっだめだ、こんなことがあっていいはずがない!我が家から落ちこぼれを出してしまってはならない!」


男性は近くにあった椅子や机を蹴飛ばした。


「…どうする?どうしたら…………そうだ!双子で産まれてきたのだ!なら片方捨てても、ばれないはずた!」


「だっ旦那様!もしやこの子を!」


「黙れ!貴様らは黙って俺の言うことを聞いていらばいい!その子は森の奥深くに捨ててくる!いいな!」


部屋の中を照らす光が男性の背中を冷たく照らした。



翌日、片方の家では死産した子供の葬式が行われた。

また、片方の家では、産まれた女の子の誕生が祝福されていた。

その一方で、1人の男性が森の奥深くで産まれたばかりの男の子を置いてきたのだった。

途中まで書いていたらデータが消えていました。

書いて消えて書いて消えての繰り返しを8回ほど繰り返してやっとできましたwww

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