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恐怖!"マリオン(爆♪)『オカルト部へようこそ!』  作者: Ark-Royal
『さてさて、本来の活動しなきゃ廃部になるよ⁉︎』
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『お久しぶりですね。みっくん?』



アタシは、代々神社の境内に使える実家。



そしてこの先もアタシは現世という迷宮でさ迷える(マナ)達を。来世に導く…


それがアタシの――



byつぐみ

 



 カチャリと目の前のテーブルに置かれた紅茶。



 何処の産地だろうか…何時も実家で飲んでいたよりも、はたまた地元の喫茶店で飲んだのよりもとても――とても経験した事が無い深みがある香りがする……専門家が言えばそんな感じだけどな。



「ん? どうしたの? とっても甘い香りがするでしょ。味もすっごいよっ、ほらっ冷めない内にどうぞ――」



 テーブルを挟んでボクの目の前に腰を下ろしたのだろうか……

 聞き慣れないオクターブ高い女の子の声。

 良くあのピンク髪の先輩に罵声を浴びせている本人とはとても思えないな。



 その女の子が座ったのだろうか。ガタリと鉄パイプの椅子を引く音が耳に入る。

 椅子を引いてからガサゴソと学校指定の制服が擦れる音。そして続け様に多分両手を机に置いたのかな? 下を向いた視界に見える紅茶カップに映るボクの顔が小さな波を立てながら揺れるのだから。



「ん? そんなしょげた顔見せていたら根暗くんになっちゃうよ。昼休みのあの元気はどうしたのかなぁ…」


 えっ? な、何か違うっ、悪い物でも食ったんか?この人。



「んん〜どうしたのかわっかんないよぅ…ねぇ。光雄。代わってよ」



「へっ? いやその……悪いっマリオン。俺はパス!」


 な、なんか意味ありな視線と寒気が走ったんだが。 多分ボクは目の前に座る彼女の隣に立っているであろうピンク先輩から嫌な視線をかんじた。



 まぁ、"あれ"かな?そうっ"あれ"的な。

 あえてここで"それ"を告げたら――女将の運営様にプチンと簡単にボク達の世界が滅ぼされかねんから。


「にょっほ? ひっびきたんのフサフサの後髪……ほのかな良い香りが。たまらんにゃんん」



 そう、そんなエロチックな息遣い。あの"サル"みたく背中から暖かな感覚が伝わる。



「んっく。響たんの後ろ髪もふもふやわぁ〜…」



 そうそう!そしてボクの頬から襟首にかけ吐息が?……と………ビキッ!!(怒


「サルゥ。お前なぁぁ〜…」


「んもぅ又々ぷるぷる震え出して、そっかぼくちんとちゅっ……ちゅぶらっぺぽ!!!?」



 瞬間的な条件反射とはこれいかに? 突然甘い息遣いと左耳たぶをペロリと一舐めされいきなり現実に覚醒。

 まるでヒョットコの如く唇をとがらせボクのファーストキスを奪いに差し迫る悪いサルの顔面には。代わりに硬く握られたボクの左拳をメキリとプレゼントする。



 そのままぶぎゅると高回転しながら机を挟み腰を下ろす水色髪の先輩目がけ抱き付く形で飛んで行く瞬間?



「あばらっしゃ!このくそザルッ!私に引っ付こうたぁ10億年速いんだよぅ!」



 うっわwwヤハリっつーか。化けの皮が見事に剥がれ。何時ものスットンキョウな罵声を浴びせながら片手を器用に机の端を掴む。

 水色髪をサラリと揺らしながら仰け反る形で半回転捻らせたと思ったら?ぐるりと片手を軸に足払いの容量で自慢の長い足で悪いエロザルを軽やかに回し蹴りを決め込む。



 正にお見事と言わんばかりに呆然と眺めるピンク先輩。

 まぁ、そんな事よかボクの視界にはあの水色髪の先輩の可愛らしい青いストライブのパンツが見えたのはここだけの話でww




     ◇◆




「ぐふぅ〜…ひびきたん酷すぎるぅ」


 と、ボク達の遥か後方に山積みの本に顔面から突っ込み再起不能なサルをスルーしながら。



「お? サルが死んでる。あはは、相変わらずドハデにやってんなぁ響」



「ごめんねぇ〜…アタシよりこのトサカ頭がぐずっててさぁ」



「ひでぇ〜なぁ!つぐみが売店寄ってたからだろ?」


 とまぁ後からここ――理科室前の廊下を隔てた広々した倉庫室に哲也筆頭につぐみ。そしてケイチャンと何時ものボク達のメンバーがぞろぞろと揃う。



 しかも未だ悲惨な惨状になっとるサルを何時ものことって…

 それ――ボクが留め刺した訳じゃないんだけどな。


 でもまぁ、こんなボクの意味のない悩みにみんなして協力する。

 幼少の頃からこの気さくな仲間達はとても温かく。困ったことがあればこうやってみんなして真剣に悩んでくれる。



 サルもああゆう少し変態じみた奴だが中学一年の頃。川の土手に姉から預かった鍵を無くし。夕方まで必死に探してたのが印象深いんだがね。



「ふ〜ん? ひぃ…ふぅみぃ…すっごいよっ!こんなに集まったら絶対安泰だよねっ光雄」



「んが?あのなぁ〜マリオン。コイツ奴等はなぁ」



 つぐみが手に持つ差し入れになるお菓子やジュースの入った袋をさっきまでの机の上に置く。それを取り囲むようにわらわらと哲也筆頭に漁り始める。



 ていうか。さり気なくつぐみの袋からチョコバーを持ち出し食いながらあの水色髪の先輩はなにを人数数えながら喜んでるのか?



 まぁ、その笑顔に隠された恐ろしい企みはわからんまでもないか。



 そして、皆して落ち着いた所で本来の相談会を開くべく、ケイチャンが目の前にある缶ジュースを退かしていく。



 その脇から不思議な眼差しで除くサルを横目に今度はつぐみが。ガサリと、黒い学生カバンから数枚のファイルを広げて行き。目の前に佇むピンク先輩に見せて説明を促す様子が見える。



 確かにつぐみとあの先輩って、ボクの部屋でのパソコンもあの先輩のホムペを表示させていたもそうだが。



 ヤハリ知り合いなのか?ま、なんにせよ…そう言うオカルト的な類いに関与していないボクやサルはそんな彼女の事なんかまったく知らないのは事実なんだけどね。



「あ〜…そうそう、皆に自己紹介がまだでしたよね。"みっくん"」



「って? あのなぁ〜その呼び方だけは、あの神社の境内の坊さんだけにしてくれないか?」



「ダメだよ"みっくんんん"キャハッ☆。ですよねぇつぐみ」



 なんだありゃ? みっくんって、なる慣れしいぜ。 てゆうかあの水色髪やピンクとつぐみの神社関係でのお知り合いかよ。



 そして、クラスメートことボク達のまとめ役になる"つぐみ"の意外な秘密をボク達が知ることになろうとは……




つづくっ!



なにやらあの何時ものオカルト部メンバープラス新キャラになる響のクラスメートを迎え、

今回は、かなりとんでもになる嫌な予感がするんすよね。



さて!次回はいよいよあのボク達メンバーが?


お楽しみにっ!

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