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恐怖!"マリオン(爆♪)『オカルト部へようこそ!』  作者: Ark-Royal
『さてさて、本来の活動しなきゃ廃部になるよ⁉︎』
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『進撃のマ●オン!?』

 



 ボクは駆け抜ける――この戦場で生き残りをかけ。


 獲物はすぐそこにある。今のボクならやれる。絶対に勝ち取ってやる!



by:ひびきっ?

 



 息をきらし視線の先に迫る障害物が差し迫る。



「くぅっ!」



 一瞬で迫る"それ"を右手を伸ばしぐっと強く握り返し全体重を乗っける! ボクはそのままの機動を軸に。



「っやぁぁぁぁああああああっ!」



 上半身を半回転にひねりループ機動を描く。

 さっきまで視界に映る障害物はボクの遥か直上に仰ぎ。

 そのまま重力を武器に役60度の角度で急降下。



 直下に仰ぐ視界に広がる景色がすぐ差し迫り。

 右足から華麗にダイブ。


 そのまま落下速度を利用し瞬発力と折れ曲がる足元を、今度は力強くまるでカタパルトから射出されるが如く飛び出す。

 そして駆け抜ける先の両脇に差し迫る障害物もタンッ…とワンステップを切っ掛けに左足から軽く身体を器用にジンキングし回避……



 ――うしっ! 距離にして約100メートルっ。このままの速度なら行けるっ!!


 ふっ――と何かしら勝利を核心したのか…口元から自然と笑みが零れるのに気が付く。目の前に迫る獲物(ターゲット)はすぐそこにボクに狩られてくれと言わんばかりにあるのだから。


 しかし、ここで気を緩めれば。即ち獲物を横取りされ――死を意味することになるだろう。



 ぐっと緩んだ気を再び引き締める。ギリリと奥歯に力をこめ、噛み締めながら再び右手を前方の視界に差し迫る"それ"をボクは掴み取りっ!





「でぃぃいいりゃぁぁぁああああああああああ!!」



「けっ――詰めが甘いよ。少年」



「うわぁあああっ!?又かぁぁああああ……」



 掴んだ右手をボクの左翼から突き出した少女とおぼしきか細い手。

 しかしまるで少女とは思えない軽やかな手付きで獲物を掴むボクの手はたかれる。



 そのままバランスを崩しながら撃墜されるボクの視界には。

 遥か上方で螺旋軌道を描きながら、まるでスローモーションの如く落下する獲物が映り。



 パシリッ!と小気味よい音を響かせながら見事にキャッチする宿敵(ライバル)の水色ショートを揺らす可愛らしい笑顔が見えた。



「くそっ、又してもトローリ4種のクワトロチーズカレーパンがぁ……」



「ちっちっちぃ〜…今回は速度と機動力を利用したようだけどさぁ。最後の詰めに油断したのが命取りだよっ」



 今まさにボクが取り逃がした獲物を勝ち誇るように食しながら勝者ならぬ先輩は。今回のバトル? での悪い点を告げる。



 てか、この先輩わざと見せ付けながら旨そうに食ってやがる。Sか? しかもボクの悔しそうな顔を拝んでやがるし……やっぱ"どS"決定だなと。



「んじゃ! 楽しかったよ少年っごちそうさまぁ〜…キャハッ☆」



 しかもボクに食った後の袋突き付けて行きやがったし。え?…ご、ごちそうさまって?



「あの〜…さっきの方の友達ですよね。365円になりますけど」



「あはっ(怒」



 あんの水色女ぁぁぁああ! あの時入学式に見かけた時から感じてたんだが。 マジ性格悪すぎるぜ!



 次こそはあの水色に目にもの見せてくれようぞ!  と。ふつふつと腹の底から沸き上がる闘争心を胸にしまい込みながら、ボクは既に裳抜けの殻になった獲物の残骸?をぎゅっと握りしめ、学校指定の売店という戦場を去って行った――



     ▽




「は、腹へったな――」



 失った財布内の500円と言う軍資金を気にしながら午後の退屈な授業を何とかしのぎ。放課後に待ち合わせ予定になるここ。



 校舎二階にある理科室前の廊下の壁に寄りかかる。 結局あれから。屋上で空腹を我慢しているボクに救済の手を差し伸べてくれたつぐみには申し訳ないが。


 かりにも健全な男子高生であるボクの腹を満たすにはお弁当の余りくらいじゃ。


 ま、家に帰れば何かしらあるからいいんだけどね。 にしても……



 半分開けてある壁ぎわの窓から来るそよ風を拾いながらいつね間にか窓から除く景色を眺めていた。



 ザワザワと涼しげな日差しに揺れる樹木。その樹木の根元付近を何気に視界に映し昨夜も見た夢…あの古い巨木に呑み込むまれながら建ち並ぶ洋館を思い描く――



 何処かの遠い異国での出来事だろうか。



 「おーい…そこでなにしてんだ」



 何百…いや何千年もの刻で風化したあの建物は一体。



 「もしもーしっ……ってあり?マリオン?」



 そして…いつもボクに助けを求めるように問い掛ける声だけの女の子?



 「よっ! 又会ったね。少年っ!」



 そう少年じゃなく……って!?



「うわぁっ!?」



「よっ!」



 そう、今ボクの視界に映ったのは。今日の放課後にここ。

 "オカルト部"での相談に待ち合わせていたつぐみ達じゃなく……



 一足先に相談に乗ってくれるオカルト部の部長と副部長は。正しくこの学校に入学してから良く見掛ける耳元までピンク髪揺らすイケメン先輩。

 そして昼休みにボクの食料毎回横取りする水色髪を揺らす可愛らしい先輩二人の笑顔が映っていた。



 で?肝心なつぐみや哲也達はぁぁ!?

 まさか、裏切られたっ?



つづくっ!



さてさて、いよいよメインメンバーになるあの二人の登場で盛り上がって気やしたが。



更に次回っ! 響の身に課せられた重要な任務(ミッション)とは?

そしてあの謎の夢内での少女が明らかに!?

とは言っても大体は諭しが付くんだけどねっ←



次回もお楽しみにっ!

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