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恐怖!"マリオン(爆♪)『オカルト部へようこそ!』  作者: Ark-Royal
『さてさて、本来の活動しなきゃ廃部になるよ⁉︎』
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『Dream dyeing Saistory―"Calen"(夢染彩迷宮物語―カレン)』



 アタイは――ある場所で囚われの籠の鳥。



 この何重にも重なる結界に入ってこれるあなたは誰?



 アタイをここから連れ出してくれるの?




 



「頭が痛い……たしかボクは初日の入学式が終わり――ここは?」



 薄暗い――とても永い漆黒の闇が続く石畳の階段を一歩…又一歩とゆっくりと登って行く。



 ――ここは何処だろう…吹き曝しの風が耳に触る。


 まるで季節外れの如く地肌に突き刺さる冷たい風。 何処かの建物の中だろうか――

 暗闇から薄っすらと視界に入る薄汚れた古い壁掛け時計がボクの耳に、時を刻み付けるような渇いた音色を奏でる。



 こんな骨董品お金にしたらかなり高額だな…と何故か冷静に現実的な事ばっかり頭に浮かぶ。

 まったく夢も希望も無い思考を研ぎ澄ませながらボクは目の前に差し迫る。狭い扉をくぐり抜ける。



 渋る両瞼を乱雑に擦りながら黒い両瞳を細め、視界にゆっくりとだがあらゆる位置的な情報が入る――



 その理由に、目の前一杯に淡い日差しが差す殺伐とした廃墟の中の景色が見えるのだから。

 そして、無人のこの洋館内に設置された広いホール内を、カツコツと学校指定の革靴の足音だけを響かせながら、ゆっくりとした素振りで歩く。




 段々と視界は晴れて来たのか、そこには、樹齢数百年はあろうか――見たこともない巨木に今まさに飲み込まれようとしている古い洋館の中を歩いている事に気付いた――



『ふふふっ…見つけ〜たにゃっ!…』



「えっ? だっ誰すか?……ってマジかよっ!又何時ものあの夢の女の子だ」


 つーか…やっぱりっつーか、ここ数日前から知っている飴玉を転がすような甘ったるい声にボクは、その声の主を必死に探す!



 くそっ! これはやっぱり夢だ。しかも又あの女の子の声だし。

 ボクは思わず自身が今置かれた状況。

 そしてまるで異世界にでも転生したかのような不思議な場所も手伝い。ここの雰囲気っつーか上手く言い表せねーが、何故か心地好さと懐かしい感覚がボクの中で産まれるんだよな――


 あ。産まれるという感覚よりは――



 昔から知っている? いや、違うっ! 覚えているんだ。毎回っ――そしてあいつはっ、何時もボクにっ!



 ふと、ボクの脳内に過る知っている感覚!

 そうだっ! ボクはこの先の出口を知っている。



 まるで、何かしらの閃光がボクの体内を貫いたように、いつの間にかさっきまで重かった足取りは軽い。

 そして気が付けば、勢い良く駆け上がっていた。



 ――あと少し。



 ――もうちょっとでこの先に待っているあの人に出会えるっ!



 喉と胸を引き裂くように息が苦しくなる。

 寒い。まるでこの先にあるゴールを阻むかのように冷たい風がボクの体温を奪って行く。



 寒い。冷たい。縛れちまう。しかし!あとちょっと――もう少し。



『――助けて。アタイはあいつの…』



 呼んでいる?



 待って、行かないでくれっ!ボクはキミの姿を知りたい――いや、知らないといけないんだっ! 今度こそ……



 あれっ?力が抜けて――


―――――――――




――――――




――




「ここは…」



 いつの間にか寝てしまっていたのか。

 未だ覚めきっていない思考をトレースするようにあの異世界の女の子の髪を撫でるように虚空に伸ばした自分の手にはサラリとした黒髪を絡ませる。



 未だあの感覚から抜け出ないのか、彼女のか細い指の先がボクの指を絡め取る。



 彼女の開いた手なのか、なにやら暖かな物に掴んだ手をエスコートされ、括れた腰元に触る感覚がする。


 甘い吐息がボクの口元に吹き掛けられ……あの女の子にしては大胆な?



 そして先程からボクの胸元で遊ばせているか細い指が――ゆっくりとした軌道で下降を始め。ボクはそれに応えるかのように身体を委ねそして下腹の?



「え? ちょっと、そこは// いくらなんでもそれにまだ名前も」



「にょほっ、遂に響たんの知られざる神秘の源えぇぇ」



 つーかww………



「………」



「ゴクリ――頂き」



「ますじゃぁぁねぇぇぇええっ!弾けろっ!ど変態百日紅(サルゲッチュェ!!)」


 何故か視界一杯に差し迫る変態サルを軽やかなボクの蹴がとあるピンポイントに見事クリティカルヒット!入学式の後。この校舎で見付けた屋上のスポットで気持ち良く昼寝していたボクを狙う。

 悪いサルを。今まさに渾身を込めながら退治した瞬間だった。



 ――にしても、又あの夢の中の謎の女の子と出会っちまったな……

 一体あの謎の声の主は誰なのか、今度目の前に脂汗流し死んでいる悪友ことサルとその専門家の所にでも見てもらおうかと……



 今思えばそれがこのボクにとってこの選択が意味のある行為だったのかは、知る由もなかったんだけどね。



 そんな専門家……居なければ又違う道も――




 つづくっ!



はい、もう"アレ"な感じのベタなネタにちと違和感を感じながら書いた話なんすがね。



まぁシリアスじゃなくギャグ的に上手く締められ。あの変態ことサルくんには大変感謝してやす←(おいw



てな訳で、次話的にゃ〜いよいよあのピンクが?



まぁ、そんな訳で。

次回もお楽しみにっ(((◎-◎;)

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