虹色の少女 -綺星side-
〇綺星side
「ねーねー綺星さ、1年生に天使いるっていう噂聞いたことある?」
「あるも何も、毎日友達に聞かされてるよ笑」
生徒会室で資料を見ながら次の会議の用意をしていると、隣で寝ていたはずの天沢光祈に突然質問される。
光祈は幼馴染で、幼稚園からずっと同じところに通っていて、今は書記として業務を支えてくれている。明るくて元気でちょっと抜けてるところもあって、見てると自然と笑顔になってしまう。
「うわー同じだ。友達は見たことあるみたいで、笑顔が可愛いとか仕草が綺麗とか聞いて、絶対1発で分かるって言われてるんだけどさ、ほんとかなーと思って」
「気になってんの?光祈」
「これだけ話聞いてきたからちょっと興味湧いてきたかも笑」
資料を閉じて、帰る準備を始める。
「お前綺麗な顔してるんだから、人のこと言えないだろ笑」
「えー?俺?」
「廊下歩いてるだけで女子騒いでるし」
「それは綺星もじゃん!」
光祈は本当に顔が綺麗だと思う。特別なケアとかしてないみたいだけど、芸術作品のように整った顔だ。小さなころは女の子によく間違えられていた。
「そういえば、俺のファンクラブあるの最近知ったんだけど。光祈のファンクラブがあることは知ってたけどね」
「え、最近まで気づいてなかったの?友達に聞いたけど、生徒会箱推しと俺と綺星と輝夜と灯彩のそれぞれのファンクラブあるんだって。綺星的にはどうなの?それ」
「皆が楽しそうならいいかなって思う」
「輝夜は嫌がりそうだけどね笑 逆に灯彩は絶対喜ぶよ笑」
思わず笑い合う。
生徒会副会長を務めてくれている白石輝夜は冷静で頭の回転も速く、とても優秀でいつも助けられている。人見知りな輝夜のことだから、ファンクラブあるって言ったら、えぇ…とか言ってきそうで怖いな。
逆に会計の遠山灯彩は社交的でフットワークがとても軽くて、自分のことはかっこいいって思っているタイプ。悪く言えばチャラいところもあるけど、正直一番まじめだと思っている。




