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魂回収官のお仕事  作者: 奏麻島
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愚王 レジナルド•ユーバンク•ハイモア

「今回は、IK-9018宇宙のガダル星、ハイモア国王のレジナルド•ユーバンク•ハイモアです。」


 悪政を敷いてるような奴だったらやりやすいな。

 大体反乱軍があるから。


「国の状況は?」


「終わってますね。王侯貴族は、湯水の如く金を使い、平民の殆どは飢えています。かなりの商人が他国に逃げ、経済は崩壊寸前。難民なんかも出てきています。」


「反乱軍、革命軍みたいなのはいる?」


「いるにはいますけど、使えないと思いますよ?体はボロボロ、装備は貧弱、魔力も少ない。数は集まると思いますが、とても勝てないでしょうね。」


「周りの国は?」


「今のところ、静観の構えです。まあ、何の旨味もない土地ですし、都合がいいですからね。」


「と言うと?」


「防波堤なんですよ、この国。国土の大半は山で、西と東の大国の間にありますから。」


「貴族の中にまともそうなのは?」


「漏れなく全員クズです。」


 最早国として成り立ってるのか?この国。

 正直、天罰落として終わりにしたい。使えないけど。




________________________________________

・・・ハイモア王国



 現在、国王の寝室にいる。

 因みに国王は胴と頭が分かれている。さっき私がヤった。誰かに見られる前に蒸発させておく。


「どうするんですか?整合性がとれないですよね、これ。」


「いや、大丈夫だ。」


 そう言って私は、国王に変身した。




 次の日、私は名ばかりの御前会議で、隣の小国アルメインに宣戦布告することを家臣に伝えた。すると、


「いやあ、流石国王陛下、素晴らしいお考えです。」


「私も、あの国は前々から気に入らないと思っておったのですよ。」


「これで、また我が国の国庫が潤いますなぁ。」


「そうと決まれば直ぐにでも軍を動かさなければ。きっと直ぐにでも降伏すると思いますぞ。」


 これである。やっぱもうダメだよ、この国。

 まあ、これで西の連合が動くだろう。傀儡政権でも樹立されるかな?知ったことではないが。




 数時間後、私の下に騎士団長がやってきた。

 まともな人間が一応残っていたらしい。


「此度の戦争、今一度ご再考を。」


「何故だ?」


「現在、この国の民は飢えに苦しんでおります。戦争をする余力などないのです。」


 まあ、そうだろうな。だが、王を殺すシナリオは、戦争に負けるのが手っ取り早い。暗殺?誰も暗殺者を送っていないのにどうやって?

 意外にも国王を暗殺しようとする者はいなかった。いや、出来なかったが正しいか。徹底的に取り締まっていたからな、あいつ。


「何故我が下々の者たちのことを考えねばならない。我は王ぞ?民にとって我が命に従う事こそが至上の喜びであろうが。」


「そう、ですか。」



「ねぇ、リリ。暗殺しに来ると思う?あいつ。」


「戦場に行きそうじゃないですか?真面目そうだし。」


「だよなぁ。」


 暗殺された方が楽なんだけどなぁ。






 3日後、国境付近で戦争が始まった。

 騎士団長の率いる我が国の軍は、快進撃を続け、遂にアルメインの首都に辿り着かんとしていた。

 この知らせを受け、上層部は沸いていた。


 いや、ダメじゃん。負けろよ。


「やはり我が軍は精強ですな。」


「そうですな、このまま大国ナザレスも落とせるのでは?」


「ともかく、これで勝ちは決まったようなものです。今夜は祝勝パーティーでも開かれてはいかがですか?」


「はっはっは。まだ気が早いですよ。イミディエイトパーティーなんてのはいかがですか?」


「それはいい考えですな。どうですか?国王陛下。」


「ああ、うん、そうだな。準備しておいてくれ。」


 めんどくさい。勝ってもいないのにパーティーを開こうとする意味がわからない。



 ナザレスを含めた西の連合が、ハイモア王国に宣戦布告したという情報が入ってきたのは、パーティーも佳境に差し掛かった頃であった。



 騎士団を呼び戻したものの時既に遅く、彼等が到着した頃には最早砦は、一つとして残されてはいなかった。


 砦と王都の間の平原で両軍がぶつかり合った。しかし、数で劣るハイモア騎士団はまた、質でも劣っていた。

 初撃の戦術魔法を防ぎきれず、数十人が戦線を離脱した。

 白兵戦においても、分断、包囲、殲滅がまるで機械のように実行され、みるみるうちに数が減らされていく。


 戦闘開始から一時間、遂に騎士団長が討ち取られた。

 戦うのを恐れたのか、城壁には既に人はなく、門には閂もついていない有様だ。

 貴族?3日くらい前に逃げ出したが?


 遂に王都に侵入してきたが、民衆には歓迎されているようだ。一部は炊き出しをしている。


 王城は蛻の殻だが、まあ、逃げ出したと思われるだろう。寝室の机の中に王侯貴族の逃げた先を書いた紙を入れておく。


「帰るか。」


「そうですね。転移。」



________________________________________

・・・天界


 光の柱に魂を突っ込む。


「次回からは説明してから行動してくださいね?サポート出来ませんから。」


 すごく可愛い笑顔の筈なのに、強烈な圧を感じる。ちょっと怖い。


「ぜ、善処しまぁす。」


「いえ、善処ではなく、やってくださいね?」


「は、はいぃぃ!」




残りノルマ 通常業務 10  ペナルティー 3

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