いまいましいスキル
モザイクのステンドグラスを通り抜けた太陽の光が、エルランガの古い教会の床をカラフルな万華鏡のように染め上げていた。香炉の香りと古い石の匂いが空気に漂い、かすかなお香の香りと混ざり合っていた。今日は特別な日——十五歳の日、マンスーリとアウローラという無二の親友が、運命から授かる贈り物——魔法か技能かを知る日だった。
拳を握りしめ、指の関節が白くなるほど力を込めながら、マンスーリは教会を見渡した。今日は特に天井が高く、重く感じられた。彼は、不安と焦燥が入り混じった感情を感じていた。周りの木製のベンチには、エルランガの住人たちが座っていた。好奇心に満ちた者もいれば、祈りのような畏敬の念を抱いている者もいた。ここでは、人々の希望と古代の神秘が交わる場所で、全ての種族が平等だった。珊瑚のような角を持つ悪魔、輝く光輪を背負った天使、猫の耳を持つ半人——彼らは皆、静かに順番を待っていた。
隣に立つアウローラは、期待に胸を膨らませていた。彼女はまるで小さな火山のように、内に秘めたエネルギーを抑えきれない様子だった。雷雲のような色の瞳は、興奮で輝いていた。彼女は火の魔法を夢見ていた——アルビディウル全体を温める炎の力を。
「アウローラ、あなたが最初です」
静かながらも厳かな尼僧の声が静寂を破った。
長い白い衣をまとった尼僧は、アウローラを滑らかな石で囲まれた小さな泉へと導いた。その水は水晶のように透き通り、まるで月が溶け込んだかのようだった。これは、隠された力を目覚めさせるための古代の儀式だった。
アウローラは表には出さなかったが、明らかに顔を赤らめていた。水に浸かるためには裸になる必要があり、この伝統はこの日を迎える全ての若者を戸惑わせるものだった。尼僧は優しい笑顔で彼女の衣を脱がせ、水の中へと導いた。アウローラは冷たい水に浸かり、目を閉じて全身を水に包まれた。尼僧が古代の言葉をつぶやくと、アウローラの顔には安らぎとわずかな驚きが浮かんだ。
尼僧が水から上がると、彼女の顔は啓示を受けたかのように輝いた。
「あなたの魔法は……大地の魔法です」
彼女がそう言うと、全ての視線がアウローラに集まった。
アウローラは喜びの声を上げ、瞳は幸せで輝いた。彼女が手を上げると、教会の床にあった小さな石が彼女の意思に従って浮き上がった。
次はマンスーリの番だった。彼は喉に詰まった塊を飲み込み、突然押し寄せる恐怖を抑えようとした。服を脱ぐと、恥ずかしさで頬が火照るのを感じた。水は氷のように冷たく感じられたが、彼は平静を装いながらその中へと足を踏み入れた。水に浸かった瞬間、奇妙な軽さを感じ、尼僧の声が遠くから聞こえるようになった。
尼僧が水から上がると、彼女は笑っていなかった。彼女の顔は深刻で、少し不安げだった。彼女はゆっくりとアルビディウルの全ての力を記した分厚い本をめくった。
「あなたには……技能があります」
彼女の声は以前よりも小さくなっていた。
「唯一無二の、どこにも記録されていない技能です。レベルは……九十九万九千九百九十九。しかし……」
彼女は言葉を切り、続けるのをためらっているようだった。
「この技能を使うたびに、あなたの力は半分に弱まります」
マンスーリは凍りつき、体中に冷たい波が走った。
「何……?」
彼は呟き、喜びが消えていくのを感じた。
「あなたの技能は……未確認です」
尼僧は再び本を見つめ、答えを探しているようだった。
「しかし、全ての技能には代償があることを私たちは知っています。この技能は、発動するたびにあなたの力を半分にし、回復時間も二倍になります」
マンスーリの頭の中で鐘が鳴り響いた。何が起こっているのか理解できなかったが、何かが彼の中で壊れていくのを感じた。怒りが彼を襲い、彼は水を叩きつけ、体を左右に振りながら水しぶきを上げ、静寂を破った。彼は自分の技能を理解できず、しかしその呪いをすでに感じていた。
真の試練が始まった。水は熱ではなく、何か別の力で沸き立っていた。アウローラは彼を心配そうに見つめていた。
その瞬間、教会の外で鋭い叫び声が響き渡り、静けさを破った。尼僧の顔に影が差した。何かが街に迫っていた——アルビディウルの世界を永遠に変える何かが。
この翻訳は、物語の雰囲気やニュアンスを保ちつつ、日本語として自然な表現になるよう心がけました。
「運命の贈り物」