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第三章 乱 デビルズ・ピーク(6)

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 夜が明ける。

 アレンが皆を起こす。

 「妖気は。」

 起き抜けにワーロックが尋ねる。

 「まだある。この奥。」

 アレンがぶっきらぼうに答える。

 「行こうか。」

 ワーロックが山の奥を目指して歩き出す。その道は山の東側に続いていた。

 歩を進めていく前に骸骨の化け物が現れた。

 「スケルトン。死の恨みを持った兵士の亡霊。」

 ワーロックがにこっと頬を崩し、

 「お前達に任せる。訓練にはちょうどよい。」

 と、笑った。

 槍を持った骸骨(スケルトン)にアレンが突っかかる。大きな双刃の鎌があっと言う間に骸骨(スケルトン)を倒した。

 次はサイゼル。その一撃目は骸骨(スケルトン)の剣に弾かれたがその瞬間大きく中空に飛び上がり、一気に骸骨(スケルトン)の躰を斬り下げた。

 「お前もやるか。」

 ワーロックが斧を撫すカダイに笑いかける。

 カダイの斧が頭上で大きく輪を描く。

 それに怯んだか、骸骨(スケルトン)が逃げ足を見せる。

 「追うぞ。」

 ワーロックがそれを早足で追い、三人がそれに続く。

 「気をつけろよ。目に見えている者だけが敵ではない。」

 ワーロックが注意を促す。

 その言葉が終わらぬうちに灌木の林から手足の爪が異様に長く、大きな尖った耳を持ち、色の黒い小人が飛びかかってきた。

 それをサイゼルとアレンが一撃で屠り、カダイは小人の攻撃をはじき飛ばした。しかし、弾き飛ばされた小人は空中で器用に躰をくねらせ、地面に降り立った。

 「多そうだな。」

 ワーロックの言葉にアレンが唸る。

 その声を目標にまた一匹小人が飛びかかるのをアレンの双刃の大鎌が簡単に両断した。それに怖じ気づいたかその魔物達も山の奥へと逃げていく。それを追うワーロック達の前に分かれ道。

 「両方から臭う。」

 「右には弱い結界の気もある。

 誰かが戦っているはずだ。助けに行こう。」


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