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第七章 堕ちる(2) 目指すは・・・(1)

今はラミアが治めるランダの屋敷、そこでサイゼル達はワーロックと会った。ここであればランダが張り、ラミアが守る結界が外からの干渉を全て遮断してくれる。

 ランダ様からあんた達に協力するように言われている。というラミアを信じ、話を始めた。

 「こちらからの情報だけを伝える。」

 それでもワーロックは慎重さを崩さなかった。

 「良かろう。」

 ジューノがそれに頷く。

 「まず、“光の子”が覚醒し、本来の力を現すには“ロンギオスの炎”というものが必要だ。」

 「それはどこにある。」

 「解らぬ。が、まずそれを探すことが先決。」

 そのワーロックの言葉にサイゼルが首を横に振る。

 「やはりファナが先か・・・」

 ワーロックは辛そうな顔をした。

 「他には。」

 ジューノが先を促す。

 「ランドアナ高原の辺りで大戦が起きた。その要因となったのはゴルディオスという武将の動き・・簡単には北には進めんぞ。」

 ミーアが不安げな顔をする。

 「それでも行く。」

 アレンの声がそれを打ち消す。

 「どうもその戦には例の司祭が関わっているようだ。」

 「邪神の意向・・か。」

 「その邪神・・名はルグゼブ。まだ本来の姿を取り戻してはいないようだ。斃すのであれば今のうちかもしれん。

 その為には・・・」

 「“ロンギオスの炎”か・・・」

 ジューノが呟き、サイゼルの顔を見る。だが、それでもサイゼルは首を縦には振らない。

「サイゼルにとってまず重要なことはファナを探すこと。それが邪神を斃すことにも繋がるんだろうが。

 どっちも行き先は一緒だよ。」

 またアレンが口を挟む。

 「しかし・・・」

 ワーロックがもう一度サイゼルの顔を見る。

 「邪神って奴がまだ本来の力がないなら、その“ロンギオスの炎”というものの力がなくても斃せるはずだ・・違うか。」

 サイゼルの心を代弁するかのようなアレンの言にワーロックとジューノが諦めたように首を振った。

 「そんな事より、お前が言っていた例の件は。」

 アレンがジューノを見る。

 「例の件とは・・・」

 ワーロックもまた・・

 「魔物と闘って解ったことだが、信じられないことにサイゼルの権能(パワー)もアレンの権能(パワー)も上がっている。

 だが、二人が使う召喚魔・・力の強いものが居ない。魔物と渡り合える力を持つものは俺のアンフィスバエナだけ・・・そこでだ、お前のグリーンマンをアレンに渡してくれ。」

 「私は・・・」

 「サイゼルのハオカーと交換して貰う。」

 「それではサイゼルは。」

 「権能(パワー)は上がったがサイゼルの(ジン)はまだまだ足りない。サイゼルが持つにはグリーンマンは(ジン)を喰い過ぎる。

 これから目指す先には魔物も出よう、(ジン)を増やしながらサイゼルと相性の合うものを召喚魔として捕獲させる。」

 ワーロックはその言葉に頷いた。

 「ここではまずいな。」

 「庭に出よう。」

 ジューノが先に立って歩き出し、実体を持ったハオカーもそれに続いた。

 「サイゼル、ハオカーとの血の契約を解け。」

 ジューノの目がサイゼルに向けられた。が、サイゼルにはその方法が解らない。

 「お前は声を出せない。だから強く念じるのだ。そして心の中で『契約を成せしハオカーよ、今その契約を解く。』と唱えよ。」

 一瞬ハオカーの目つきが変わった。それは元の魔物に戻った目だった。その時を逃さずワーロックがハオカーの額に手を当てる。

 「解き放たれしハオカーよ、今、私ワーロックの(しもべ)となり我が意に従うべし。」

 ハオカーの身体が白い煙となり、ワーロックの右手に吸い込まれた。

 次はワーロックのグリーンマンの番、同じようにアレンの召喚魔となった。

 「一緒に来ないか。」

 ジューノがワーロックに声を掛ける。が、ワーロックは首を横に振った。

 「まだ切れない。」

 そして溜息を漏らした。


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