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第七章 堕ちる(1)

「北で大きな(いくさ)が勃発した。」

 レイエスが纏めた情報をアリアスの下に持ち込んだ。

 「“光の子”の行方は。」

 「解らない・・八方手を尽くしてはいるが・・・」

 「まだ動けないのか。」

 「いつまで野盗狩りばかりを続ける気だ。」

 今はアリアスの軍の一員となったオーエンが苦々しい顔で詰め寄る。

 「闇雲には動けない。我等の使命は“光の子”を護り、それを助けること。その行方が解らぬ内は動けん。」

 「いつ解る。」

 「それは・・・」

 アリアスとオーエンの会話の横でレイエスが唇を噛む。

 そこへ・・

 「老人が来た。」

 と、ジュドウが駆け込んできた。

 三人が入り口を見ると、そこには白く長いローブを羽織り、長い白髭を蓄えた男が立っていた。

 「お困りのようじゃな。」

 男が口を開く。

 三人が警戒の色を見せると、

 「七賢者の一人らしい。」

 と、ジュドウが伝えた。

 「ルヒュテルと申します。」

 老人は軽く頭を下げた。

 「“光の子”を探しているとか。」

 その光る目がその場の四人を見渡す。

 「統率する者はどなたかな。」

 「俺だ。」

 アリアスが答える。

 「が、七賢者が何の用かな。」

 「見つからぬであろう、“光の子”は・・・儂等も探しているが、噸とわからぬ。

 だがここに(くすぶ)っていても状況は変わらぬ・・違うかな。」

 オーエンが大きく頷く。

 「そこでだ・・・」

 ルヒュテルと名乗った男は一枚の旗を広げた。

 そこに描かれているのは・・・

 “蒼き炎”

 「“ロンギオスの炎”を表している。

 この地の何処かにあるその炎を身に纏わなければ“光の子”に真実の覚醒はない。

 この旗こそお前と“光の子”を繋ぐ唯一のもの。

 この旗を掲げ軍を上げるがよい。さすれば自ずと“光の子”の行方は知れよう。」

 そこまで話し、ルヒュテルは部屋を出て行った。

 その姿に何とはなしに惹かれアリアスが後を追う。

 「山を越えたらここに来るがよい。

 だが、くれぐれも他の者達には内緒だぞ。」

 ルヒュテルはアリアスに一枚の小さな羊皮紙の地図を渡した。


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