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「…おはよう」

「タカ、おはよう」


タカは自分の席で本を読んでいたようだ。


「よっ!おはようさん!あれ?今日はリクの方が早かったな」

「そうだね」

「…トラが遅かっただけだろ」

「いや、まぁ、そうなんだけどさ!昨日のロボカスみたか?最終回!!」

「…一応ね」

「僕も見たよ」


超絶機動ロボ!カスタムゼロ2

アニメの話だ。


コウタロウくんの元仲間であるタマコ博士が改造してパワーアップした怪獣により、スターロボFがやられてしまった。

ボスダナーJr.も改造によりパワーアップしており、

超絶機動ロボとの最後の戦いが行われるところだ。


「タケシくんもやられちゃってさ!スターロボFの部品でパワーアップするべきだってハトムギ博士が言ってさ!」

「…言ってたな」

「なんかついにコウタロウくんとタケシくん、ハナコさんの思いが詰まったロボになんのかなぁ〜って期待したんだけどさ!」

「…スターロボはカッコよかったが、スターロボFはないだろ。あれはダサすぎた。それを考えるとな…」

「うん、そうだね。相変わらず、それは蛇足だって言ってたね」

「そうなんよ!コウタロウくんは最後の最後までそれは蛇足だっ!の一点張りで結局、カスタムしなかったな〜」

「…まぁ、カスタムゼロだからな。リク的にはよかったんじゃないか?」

「うん。僕としては嬉しかったかな」

「でも、まぁ、ボスダナーJr.もタマコ博士に改造してもらってめっちゃ強くなってたのに…超絶機動ロボに傷一つも付けられずにやられちゃったもんなぁ〜」

「…どれだけ超絶機動ロボが強かったんだよって話だったな」

「めっちゃフルボッコだったもんな…タマコ博士が治療して改造してって繰り返してもフルボッコ…後半のほとんどがボスダナーJr.をフルボッコにしてるシーンじゃなかった?」

「そうだったね」

「なんかコウタロウくんのこと好きだけどさぁ〜…見てたらタマコ博士とボスダナーJr.を応援したくなってきちゃったからな!」

「…悪は倒されたって最後にナレーションが入ったけど、どっちが悪だったのか考えさせられる作品になったな」

「あそこまで一方的にボコボコにしちゃうとな〜…父親の復讐だったんだもんな…ボスダナーJr.にとってはさ〜」

「まぁ、そもそもボスダナーが人間を滅ぼそうと攻めてきたのがキッカケではあるんだけどな…」

「てか、ボスダナーJr.を倒して、完ってなったけどさ!結局、ハトムギ博士とタマコ博士とかさ〜、タケシくんとかどうなったんやろ?」

「さぁな…」

「なんか考えさせられる作品だったな〜。てか、超絶機動ロボのフィギュア出るみたいじゃん!アレ買うん?」

「どうせトラは買うんだろ?」

「もちろん!タカはスターロボ派だもんな!リクは?」

「僕はいいかな?カスタムゼロってのが好きだっただけだからね」

「そっか〜、スターロボが出たらタカは買うんだろ?」

「スターロボFはいらないけどな」


ロボカスの話をしていたら、結衣さんが声をかけてきた。


「おっはよー!なになに?何の話をしてるのかな?」

「おー!ユイユイじゃん!おはよーさん!アニメの話してたんよ!」

「アニメかぁ〜…ユイユイ、アニメはわからないのです!」

「だよなぁ〜!そう言えば、バケタイの弓レベルはどうよ?上がってきたん?」

「うん!少しづつだけどね〜!まだ城下町にはならないのだよ!」

「そっかそっか!城下町になると領主になっからよ!衛兵の装備を揃えてあげっと、ランダム破壊を防いでくれたりするから便利になるぜ!」

「へー!そうなんだね!あっ!リサリサ!おはよう!」

「…おはよう」


そう言って、篠宮里沙は自分の席へと行ってしまった。


「…ユイユイさぁ、まだ篠宮さんと仲直りできてないんだな」

「そうなんだよねぇ…ユイユイが何かしちゃったのかな?」

「うーん、どうなんやろ?俺が知ってる限りじゃ何もないんだけどな…」

「ユイユイもわからないのです…」

「でもさ!なんか明らかに避けてる感じしない?そんな感じるの俺だけなんかな?」

「…俺もそう思うけどな。だが、だからと言ってどうこうできる問題でもないだろ?」

「そうだけどさ…」

「…朝日奈さんにもわからないなら俺らにわかるわけがない」

「じゃあ、このままでもいいのかよっ!?俺はそうは思わなねぇ!ユイユイも篠宮さんも友達じゃねぇかよっ!その2人が何かあったんなら解決したいって思うじゃねぇか!」

「…トラ、朝からヒートアップすんじゃねぇよ」

「わ、ワリぃ…でも、俺はそう思うんよ」

「…わかったよ。俺も気にはなっていたからな…友達だとは…思ってるからよ」

「タカっ!!」

「だから、うるさい!」

「ユイユイのために…いいのかな?」

「当たり前だろ!?俺らはダチなんだからよ!」

「…まぁ、友達…だからな」

「ありがとうっ!!」


トラとタカは結衣さんと篠宮里沙の間にあった、

いざこざに首を突っ込むことにしたようだ。

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