表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

7話

 プレゼンを一方的に終らせた僕は会議室を出た。

そこで、司頭委員長に引き止められる。


「待ちなさい」


「もう、話すことは、無いのですが」


「私には、あるんだ」


「何ですか?」


「別の部屋で話そう」


 そう言われて、僕は司頭委員長と共に、とある部屋に向かった。


 案内された部屋に入った。


「ここは?」


「過去アニメの倉庫だ」


確かに言われたようにそこには、アニメのタイトルが付けられたディスクが陳列されていた。にしては、多い気が。


! ?


「シュガーハイスクールっ! !」

それだけじゃない、自分が選出した二作も。

さらに、過去の選ばれなかったアニメがある。


「驚いた用だね」


「当たり前です!選ばれなかった作品もアニメ化されている。どうして?」


「何故放映しないのか?する気が無いからさ」


「では、何故アニメ化されているのですか?」


「これは委員用だよ」


「は?」


「私は興味が無い。というか見たくも無い。だがね、彼らは、ああは言っているが、アレが好きみたいだ。」


「貴方の言いなりになるように、洗脳したんですか?」


「ちょっと違うね。命令に従うが、感情は残している。彼らも自身の求めるものの為に、ここにいる。だからがここにいる事が嫌だと言うことはなかった。嫌だと言えば、組織を止めさせるだけだ」


「そんな事があっていいわけが無い! !」


「実はね。シュガーハイスクールの監督も操っていた」


「! ?」


「まさかあんな三問芝居で仲間になった気でいたとはね。物事はそんなに単純じゃないよ。いやはや、君のお人好し加減にはとても楽しませてもらった。楽しんだ後に悪いが、昔話を聞いてもらおう。昔は、異世界アニメというのが流行っていた。異世界転生して、何の因果関係もなく、強くなったり、モテ(はや)される。そんなファンタジーが。もし、私がそんな時代にいたら地獄だっただろうね。先祖も同じ志しだった。出来映えを考えれば、もっと他のアニメがあるのに。それなのに、数字上の人気は、異世界アニメが上。こんな事があっていいわけが無い。そう思っても、行動で示さないと意味がない。そう、行動した結果今がある。私の家系は代々、人を命令に遵守出来る術を持った。命令と感情を同居させたり、させなかったりもできる。そしたら、後は簡単だ。あるべき、評価の再生に努めた。そこで、思ったんだ。命令と感情を同居した状態にしたくなった。すると奴らは、まるで地獄みたいな形相で拒みながら、操られている。清々したよ。やっと、物の価値をまとも見定められない者へ制裁が出来たのだから。しかし、ずっとそうする事も不都合だからその歴史は、抹消した。しかし、もっと制裁したいと私は思った。不等に考え無しに、荒唐無稽(こうとうむけい)な物を評価する罪が、一時の罰では収まらない。一時的なものではなく、持続的に。それで作られたのが、アニメ制作委員会。私個人としては、アニメ 制裁 委員会と呼んでいる。表向きは、選ばれたものが、アニメ制作に関わる。その実は、選ばれなかった過去のアニメを見るという特権得るためのもの。その資格を得るための機関。それで見るのが異世界アニメ。過去の名作を捨て置いてだ。確信があったよ。その無様な状況を見れるという。これを罰とした。長話に付き合ってくれてありがとう。それで本題の話は短めに行こう。君のプレゼンの件は、認める。ただし、特定の異世界アニメは除かれる。特定については、今までの話でわかるだろう。さぁ、これを認めるて欲しい」


「認められる訳無いじゃないですか! アニメは全て自由に放映されるべきです」


「そう言うと思ったよ。最初から期待はしていなかったよ」


「一年の任期でも、構いません。僕が変えてみせる。では、…っ! ?」

身動きが取れない。


「君も委員の一員ということを忘れないことだ」


「命…令」


「そうだよ」


「こんながあっていいわけが」

動けない。


「命令に背く意志がなければ、動けるよ」


「い…やだ」


「仕方ない。ただ従うようにしよう」




「あ、司頭委員長お疲れ様です。」


アニメ制裁委員の責務をまっとうしよう。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ