オサレな信念、ノブレスオブリージュ
アーリー「レイトは奴隷身分には反対ということだけど、貴族政治についてはどう思うの。なろう小説の世界って国王をはじめとした王族、貴族による政治が行われていることが多いわよね。」
レイト「確かに、何故か当然のように公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五等爵の爵位が用いられていることが多い。選挙によって首長や議員を決めてる国はほとんど出てこない。普通選挙どころか制限選挙も含めてさえあまり見かけないね。」
アーリー「生まれながらに、超えられない身分の差が存在するのはいいのかしら?」
レイト「確かに民主主義も普通選挙も当然の国でで育った身としては、一般国民が政治に参加できないことに違和感を覚える。けど、日本の政治が何も問題が無く機能しているか、選挙で選ばれた政治家が素晴らしい人ばかりかと言えばそうではないから。」
アーリー「どちらの政治形態にも悪いところがあるということね。」
レイト「王侯貴族が贅沢三昧するために、国民や領民に明らかな重税を課してたりすれば悪だと判断できるけど、国民や領民の生活を考えた治世を行って、外敵に対してはきちんと兵を指揮して防衛に当たる貴族ばかりなら、国民や領民は不幸とは言えないから。」
アーリー「ノブレスオブリージュを理解すべきということよね。」
レイト「なんか、横文字にすると一気にオサレ感ばかりが際立つ言葉だな。」




